最新Oculus Rift「Crescent Bay」をトライ、またも圧巻

2014.09.23 23:00
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やられました!

Oculus Riftの最新プロトタイプ、Crescent Bayが発表されました。米Gizmodoのヘヴィー・ゲーマーSean Hollister記者が実際試した感覚を一人称で語り尽くしています。どれだけリアルなのか、以下Hollister記者どうぞ!

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Oculus Riftは基本的に全ヴァージョンを試してきました。初期のダクトテープで止められたプロトタイプから、最新のDK2デヴェロッパーキットまで、ついでにサムスンのGear VRだって実際にプレイしてきました。でも、Crescent Bayのデモは予想をはるかに超えていたんです。今までプレイしたことのないような最高のゲームを試すことができて、デモだけじゃなくもっともっとプレイしたいという思いです。

(注:Oculus VR社は端末やデモ内容の写真や動画の撮影を許可してくれなかったので、基本的にテキストのみでお伝えしていきます。Crescent Bayヘッドセットについての概要はこちらにあります)

まずデモを立ち上げる際のローディングゾーンから始まったのですが、それ自体も素晴らしいものでした。僕はTronを彷彿とさせるような丸い台の上にいて、目の前には地下深く下っていくトンネルがあります。前に進んでトンネルの上に身を乗り出したとき、ヴァーチャルリアリティとしては初めて、本当のめまいを感じました。ほんの少しでしたが確かな感覚でした。僕の一部がその世界に入っていたのです。でも、それはまだ始まりに過ぎませんでした。


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次に僕は潜水艦の司令室にいて、目の前には巨大な潜望鏡があり、見回すとバルブやら計器類やらがたくさんあります。しみひとつない床はモップをかけたばかりのようにうっすら輝き、周囲全体に素敵なライティングエフェクトがかかったようです。かなり凝視すればピクセルも見えましたが、感覚的にはかなりの高解像度でした。Crescent Bayは明らかにDK2やGear VRよりも高解像度、高精細だったと言えます。非常にきれいで、スクリーンを見ていることをほとんど忘れてしまうほど。手を伸ばしてバルブに触ろうとしたところでデモが終わってしまい、次のデモになりました。

次の部屋には小さな目に巨大な歯のティラノサウルスが待っていて、真っ暗な空間で彼しか見えません。僕より頭ふたつ大きいその恐竜は、近づきすぎれば僕の腕を簡単に引きちぎることもできそうです。そのとき自分が動けることに気づきました。僕はティラノサウルスに向かっていき、彼の頭の周りをチラチラと見ると、彼は僕を探すように匂いをかぎました。怖いというほどじゃありませんでしたが、一瞬本当にビクっとしました。


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と思うと、次はまったく違うものが出てきました。やたらかわいいミニマルなマンガっぽい世界が広がり、小さなキツネやシカ、ウサギがキャンプファイヤを囲み、その周りにはポリゴンの自然で、スーパーマリオ64みたいな感じです。僕の左側には白い三角形の泡を吐き出す小川があり、小さな滝を水がゆるやかに流れていきます。動物たちをもう少しよく見ようとひざを付き、彼らの前の芝生に座りました(!)。一緒にキャンプファイヤを囲んでいるのは、しんとして平和でリラックスできる時間でした。もっとここにいたいと思いましたが、次にすごいものがやってきました。

突如僕は世界の端に立つ超高層ビルのてっぺんにいました。眼下にはバットマンのゴッサム・シティみたいな、暗くギラギラした、邪悪な何かをやっつけなきゃいけないような世界が見えます。でも僕はそれより、そこから自分が落ちないかが心配でした。僕は本能的にビルの壁際から後ずさって、慎重に体の向きを変え、手近な金属の手すりにつかまって身体を支えました。ただ実際そこには手すりなんかなく、僕の手は空をつかみました。やられました! 目の前にはOculusタワーがそびえ、僕の失敗をあざ笑うかのようです。僕の後ろにはOculusの創業者パーマー・ラッキーがにっこり微笑むビルボードがあり、この世界のボスが誰かを改めて知らせようとしているようでした。この世界の主が僕をだましたんです。巨大な飛行船が空に見えたので、次はだまされまいと思っていると…。

大きな昆虫が顔のそばに飛んできて、超巨大に拡大して見えました。次のデモが始まったんです。巨大バエは身動きしなかったので、その触角や六角形レンズが並んだ複眼を観察できました。次に180度回転し、白と赤の血液細胞が踊るのを見ました。これらはインタラクティヴではありませんが、微細なものをヴァーチャルリアリティで観察することの面白さを示していました。

微細なもの…と思っていたそのとき、僕自身が不思議の国のアリスみたいな世界に入ってました。小さな丸い部屋にはお茶会の用意がしてあり、陶器のティーポットやカップ&ソーサーのツヤ、それらの金の縁取りが美しいです。僕の前には黄金の天使に支えられた豪華な鏡があり、巨大なフレームの中にはまっていました。そのフレームの下の大理石のマントルピースには果物皿が置かれています。鏡に自分が写ったような気がすると、それは陶器の仮面でしたが、その動きは僕の動きと完全に一致していました。僕は透明人間になったのです。鏡に近づくと金の象眼模様がよく見えて、僕と仮面はガラスに触れるほどになりました。残念ながらここで次のデモに移り、幻は消えました。


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次のデモは3D地形図で、映画「アバター」の指令センターにあったような感じです。赤くて、3Dグリッドになっていて、ノードがエネルギーを上向きにビームしています。僕の中ではそれらは発電所で、僕が兵士を送って攻撃し、占領できるんじゃないか…なんて思ってみました。

すると白い岩だらけの惑星の上で、自分と同じくらいの身長のヒューマノイドエイリアンに出会いました。彼が手を振ってきました! ファーストコンタクトです。彼が僕を観察している間、僕はゲーム「Destiny」みたいな風景を楽しんでいました。巨大な月が僕のいる惑星の前にかかってきました。エイリアンの宇宙船は遠くで地上の砂を巻き上げながらホバリングしていて、十分平和的な状況だと思われました。なので興味を覚えてエイリアンに一歩近づくと、彼はこちらを見て、警戒するように後ずさりしました。彼はエイリアン語で話しかけてきましたが、何を言っているのかわかりませんでした。


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でもそのとき、僕は目の前に現れたミニチュア都市を見るのに忙しかったんです。この新しい世界では、僕も、折り紙でできた小さな町も、雲の間に浮かぶことができました。小さな市民たちはそれぞれに忙しく、小さな車は走り回り、小さなジェット機が耳の横を通りすぎていきました。それを想像の指で追いかけようと振り返ると、小さな空飛ぶ円盤がビルにぶつかり、火事が発生します。すると小さな消防車がかけつけ、小さな高圧放水砲で消火にあたります。SimCityとLittleBigPlanetが合わさったような感じで、是非プレイしたいです。

ところでさっきのティラノサウルスですが、今はもう小さくありません。ジュラシック・パーク風の廃博物館の中で、ばかでかい恐竜が廊下を破壊しながら近づいてきたので、僕はなるべくじっとしていました。そのわりに地面が揺れないのでちょっと現実に引き戻されます。でも巨大な口が近づいて僕の匂いをかぎ始めたので、その麗しい動きでちょっと存在感が戻ってきました。恐竜は僕を飲み込まずに雄叫びをあげ、走り去ってしまいました。だから僕としては、恐竜は僕を追ってきたんだけど、僕はあの右足に踏みつぶされるのを避けたんだと思ってしまいました。

次のデモはロードするのにちょっと時間がかかりましたが、その間もヴァーチャルなウェイティングエリアにいました。そこはTronみたいな場所で、丸い光が上から下まで伸びていて、永遠のトンネルみたいに見えました。このときも、ここに飛び込んだらどうなるんだろう?と思っていました。

でもその必要はありませんでした。次のデモでは、サイバースペースに頭から押し出されました。街のブロックほどの大きさの青い球体がエイリアンの回路みたいにギザギザに割れたものが見え、それぞれの青い固まりが電気で点滅していました。僕をその中に引き入れられ、より深く深くエイリアンの世界を何層にも通りぬけ、いくつものゲートを素早く通過しました。巨大な建物が並ぶ中、僕の上下には巨大な落差がありました。このデモは長くて非インタラクティヴだったので、正直ちょっと飽きてきてしまいました。

でも、最良の部分は最後にきました。Unreal Engine 4のロゴが現れ、暗転しました。するとウォシャウスキー兄弟も真っ青の美しいスローモーションになり、僕は文字通り弾丸を避けることができました。衝撃波が見え、それも避けました。僕は通りをバターのように滑らかな弾丸タイムで突き進みます。周りはゲーム「Gears of War」風のミサイルランチャーを持った「スター・ウォーズ」のデストロイヤー・ドロイドみたいな兵士たちに囲まれています。ミサイルの一つが右の方に飛んでいき、焼け野原に残った電車の高架橋を打ち砕きました。巨大な岩が僕や仲間の方に飛んできます。でも僕には超人的な時間が使えるので、跳ね上がって攻撃陣を超え、飛んでくる弾丸や石の間をスーパーヒーローみたいにすり抜けていけます。

2発目のミサイルがフューチャリスティックなパトカーにあたると、パトカーが割れたガラスの破片とともに僕のほうにとんできます。僕は物理的にリアルの地面に伏せてそれを避け、警察官が中に閉じ込められたままパトカーが飛んで行くのを見上げます。コーヒーの入ったカップが地面に落ちてきたので、僕はスライドしてそれをつかもうとします。だって最後の対決場面への道すがら、悠々とコーヒーをすすってたりしたら、いかにもワルっぽいんじゃないかと思ったんです。

そこから立ち上がると、目の前に巨大なロボットがいました。その目をのぞき込むと、彼は雄叫びをあげました。そこでストリートファイター最高の昇竜拳をお見舞いしようとしたそのとき…。

デモは終わりました。


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Sean Hollister - Gizmodo US[原文
(miho)

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