心臓の鼓動を使って電気を生み出す、バッテリー要らずのペースメーカー

2014.09.15 12:00
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構造が簡単なテクノロジーほど、大きな可能性を秘めているのかも。

今まで患者の心臓の心拍を制御するために取り付けられた「ペースメーカー」は、体内に埋め込むためにバッテリーが必要でした。バッテリーが必要だということは、時間に比例して少なくなり、無くなる前にまた手術で取り替えなければいけません。そこでスイスのベルン大学の科学者らは、この問題を解決する策をなんと「時計」から思いつきました。

いわゆる「自動巻き腕時計」は、手巻き腕時計と違って人間の腕の振動をエネルギーとして時計を動かします。彼らは自動巻き腕時計の振動を電気に変換する部分を取り出し、60kgの豚の心臓にペースメーカーのバッテリとして取り付けました。すると52マイクロワットもの電気を生み出すことが分かったんです。現代広く用いられているぺースメーカーの電気消費量は10マイクロワット。つまり、今回の実験は豚に対してでしたが、この技術を人間にも応用できるかもしれないということなんです。

今後はその装置をさらに小型化し、より心臓の動きに対して感度を高めて実用的なペースメーカーとして使えるように改良を進めるそうです。なんだか永久機関のように聞こえますが、安全性が増せばペースメーカーが必要な多くの人の命を救い、バッテリの交換の煩わしさも無くなるかもしれません。

さすが時計の国です。


source: ESC Congress via Gizmag

(徳永智大)

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