ストーンヘンジ北東に地下巨石群「スーパー・ヘンジ」発見

ストーンヘンジ北東に地下巨石群「スーパー・ヘンジ」発見 1

ハイテク調査で、掘らずにざくざく新発見が。

イギリスの巨大な石の遺跡ストーンヘンジは、どんな目的でどう作られたものなのか、今も謎に包まれています。が、今回新たな調査で大規模な発見があり、今までよりさらに理解が深まりそうです。

その調査は名づけて「Stonehenge Hidden Landscape Project(ストーンヘンジの隠された風景プロジェクト)」。その名の通り、発見されたのは目に見えない地下の遺跡群で、そこには新石器時代の「スーパー・ヘンジ」もありました。

目に見えない遺跡をどうやって発見したかというと、そこはハイテクです。土壌透過レーダとGPS付き磁気計を駆使し、4年間にわたってストーンヘンジ周辺12平方㎞の地中をくまなく調べ、深さ約3㎞までもマッピングしたのです。

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ストーンヘンジ周辺の地下調査の模様。 Credit:Stonehenge Hidden Landscapes Project

この調査で発見されたポイントは数百に及びますが、新石器時代の遺跡は新たに17発見されました。それらは約5,000年前、ストーンヘンジとほぼ同時代のものと見られます。複数の穴や溝が確認され、それらは当時天文学的に重要な意味を持っていたと考えられています。

たとえばストーンヘンジの近くに、長さ約3㎞、幅約100mほどのCursusとよばれる長方形の空間があることは前から知られていました。でも今回、その中でストーンヘンジへと続くいくつかの溝や、大きな穴が見つかりました。うちふたつの穴の位置は、夏至の日に日の出・日没をストーンヘンジのヒールストーンとよばれる石から見たときの位置と一致していました。その穴の上には高い柱やたいまつなどが立てられていたのではと考えられています。

またストーンヘンジの北東3㎞ほどの場所にあるダーリントン・ウォールは円周が1.5㎞ほどの円状の土手ですが、それももともと巨石や柱を並べたものだったことが示唆されました。ダーリントン・ウォールの下に、最長3mほどの巨石が50個ほど330mにわたって並んでいて、それらが「スーパー・ヘンジ」を形成していたのです。

「これは我々がまったく知らなかった、先史時代の巨大遺跡です」調査の共同ディレクター、Vince Gaffney教授がNatureに語っています。この建造物はエイヴォン川に面しており、そこで行われた儀式は水とも関係していた可能性があります。

BBCではStonehenge Hidden Landscape Projectに関し、2部構成のTV番組を制作しています。今読めるものとしてはSmithsonian Magazineも調査現場を訪れ、土壌透過レーダは「強力な芝刈り機のよう」とし、全地形対応車が「磁気計センサを長いひもで引っ張っる」様子を伝えています。

今どきの考古学って、スコップやシャベルで地道に土を掘っていくイメージとは全然違うんですね。ここでもたくさんのガジェットがあり、データが使われているんです。

Top image:donsimon/shutterstock

source:Financial TimesThe IndependentNature

Sarah Zhang - Gizmodo US[原文

(miho)