カメラで捉えた「シュレーディンガーの猫」

カメラで捉えた「シュレーディンガーの猫」 1

量 子 力 学。

4文字聞くだけでもう頭割れそうですが、そんなあなたも「シュレーディンガーの猫」っていう、箱の中に半死半生のまま置き去りにされた哀れな猫の話ぐらいは聞いたことあるんでは? あの猫の写真が撮れましたよ。

「そんな馬鹿な!」― まあね。正確に言うと、ご覧の写真、量子力学の世にも奇妙な現象を応用して撮ったイメージなのです。

撮影に必要なものは、もつれた光子猫のステンシル。世にも奇妙だというのは、1. イメージ生成で使った光子は一度もステンシルのそばを通ってない光子で、2. ステンシルに触れた光子は一度もカメラのそばを通ってない光子だ、ということです。

「ちょ、ちょっと待った! なぬ? なんだって?」― New Scientistはこう解説してますよ。

2つの離れた粒子がもつれると、その物理的性質の値は相関し合い、実質的に単一量子状態を共有する。

このイメージをつくるため、研究班はもつれた光子の黄と赤のペアをつくった。黄の光子を猫のステンシルに発射し、赤の光子はカメラに送る。すると光子同士のエンタングルメント(もつれ)のお陰で、赤の光子は猫の像を描いた。黄の双子ちゃんと量子的つながりがあるからだ。

シリコン製ステンシルは赤の光を当てても反射せず透過してしまう。逆にカメラは赤の光しか感知しないものを使った。つまり、このテクニックを使うと、検出される光子には見えないはずの物体でも撮像できるのだ。

遠く離れた者同士でも心がもつれ合っていると影響しあう、みたいな? やっぱり量子物理学は奇妙極まりないな…猫、現れて良かったね。

image by Gabriela Barreto Lemos

source: Nature via New Scientist

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Jamie Condliffe - Gizmodo US[原文

(satomi)