レーダーに写った巨大な影。その正体とは?

レーダーに写った巨大な影。その正体とは? 1

鳥? 飛行機?

イリノイ州とミズーリ州のレーダーに観測されたゆっくり動く巨大な雲の正体は思いもよらないものでした。The US National Weather Serviceによると、近年急激に個体数が減っているオオカバマダラが、何百万匹もの群れを成して飛んでいたのです。

CitylabのJohn Metcalfeによると、群れは、越冬のための暖かい気候を求めて、メキシコを目指して南下していたのではないかということです。また、Facebook上で、The US National Weather Serviceは、翅の羽ばたきのせいで影の形が変わっているのではと説明しました。

レーダーに写った巨大な影。その正体とは? 2

6月頃には、ニューメキシコ州で数百万匹からなるワタリバッタの群れが空を覆ったために、レーダーに異常が生じたこともありました。The Vaneが、これらの生物学的な現象がどのようにしてレーダーに拾われるのか、を伝えてくれました。

天気予報のレーダーは、地平線上から複数の異なった方向に向けてマイクロ波放射を送っています。その波が帰ってきた時のスピード・強度・形などを精査することによって、レーダーが何をとらえているのかがわかる、という仕組みになっています。レーダーから放たれるビームは直線ですが、地球は丸いですよね。コレのおかげで、波が遠くに行けば行く程高いところがわかるんです。

オオカバマダラの渡りについては、とてつもない距離。なんと3200km以上を飛ぶということ以外、詳しいことはわかっていません。というのも、生まれたばかりのオオカバマダラが渡りのルートを知っていることについて全くわかっていないからなんです。 The US National Weather Serviceはこう付け加えています。

我々はセントルイスから、幸運を祈ります。南まで長旅ですが、気をつけてほしいですね。

こんなにたくさんのオオカバマダラが飛んでいるにもかかわらず、その個体数は大幅に減っています。専門家の中には、ここ20年程で90%のオオカバマダラが死滅してしまった、としているものもいます。さらにNewsweekによると自然保護運動グループも、オオカバマダラを「絶滅危惧」のカテゴリーにすべきだとしています。

Image by NCG

Source: CityLab

Kelsey Campbell-Dollaghan - Gizmodo US[原文

(Tomo)