「1984」的監視社会の目から、自分を守る? アイディア5つ

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ややエキセントリック。でもすべてはプライバシーを守るため。

先月紹介したFBIの新しい顔認識システムが完成しました。これをふまえると、ジョージ・オーウェルの小説「1984」に登場するような監視社会が現実のものになるのも、そう遠くはなさそうです。

プライバシーの侵害が懸念されますが、監視の目に立ち向かうためのアイテム制作に励む科学者やデザイナーたちもいます。複雑な仕組みからとてもシンプルなものまで、すべては「ビッグ・ブラザー」(訳者注:「1984」の登場人物)の支配を逃れるため。では、彼らが作った5つの面白いアイデアを見てみましょう!

顔認識を阻害するメガネ型デバイス「プライバシーバイザー」

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お世辞にも控え目とは言い難いこのメガネ型デバイスは、日本の国立情報学研究所が開発したもの。顔を近赤外線のカーテンで覆って、監視カメラが顔検出を行えないようにしているのです。11個ある赤外線のLEDは、裸眼ではほとんど見えませんが、その光が鼻と目の特徴を破壊して顔検出システムを阻害しているそうです。そうでなければ特定されてしまいますからね。

もちろん、すべてのカメラが赤外線に反応するわけではないので、もっと大きな視野で考えてもらう必要がありそうです。

他人の顔を被る「Urme Personal Surveillance Identity Prosthetic」

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「プライバシーバイザー」では心許ないのなら、その原因ーーつまり自分の顔をどうにかするのも手かもしれません。上の画像は、クリエーターLeo Selvaggioさんの顔を3Dプリントした樹脂製のマスクです。これをかぶれば、顔検出ソフトで特定されたとしても、技術的に言うとそれはあなた自身の顔ではないのです。

ただ、注意点もあります。マスクの着用に反対する法がある州では、Selvaggioさんのマスクをつけることが違法になり得ます。マスクをつけても問題のない州ならば、法に触れることはありません。残念ながら、Selvaggioさんご本人には同じことが言えないんですけどね。

ドローンが感知できなくなるウェア、「ステルス・ウェア」

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アーティストであるAdam Harveyさんは、完全な監視国家になる事実を受け入れ、それに合うようなファッションをデザインしています。この対ドローン用のパーカーやスカーフは名前からわかるように、無人航空機の赤外線画像技術を欺くためのもの。メタリックな素材で出来ています。

携帯電話用のポーチは信号を遮断、つまりハッキングや盗聴をブロックします。それだけでなく、あなた宛てに電話をかけても繋がらないのもポイントです。

ヘアメイクで顔が認識されなくなる、「CV Dazzle」

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迫りくる監視社会に抱く恐怖心を落ち着かせるため、Adam Harveyさんが考案したもう1つのアイテムがCVダズル迷彩(コンピュータ版の迷彩)です。世界大戦時に公海で戦艦を混乱させるために用いられたダズル迷彩柄にヒントを得ているんだそう。

上の画像のとおり、ヘアメイクを施されたらピカソっぽい仕上がりになります。頬の黒と白(陰影を混乱させるためには最も効果的な配色)のペイントはカメラを誤認識させ、垂れ下がる髪は少なくとも顔の主だった特徴の1カ所を覆うためのもの。監視カメラ越しであろうがなかろうが目立つことは避けられませんね…。

テキスト解析が困難なフォント「ZXX」

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NSAやハッカーが、テキスト解析ソフトを使ってPCの中身を読みとってしまうかもしれない恐怖に怯えているなら、フォントZXXがぴったりかもしれません。6種類の書体(Sans, Bold, Camo, False, Noise, and Xed)があり、Camo以下の4種類のフォントはそれぞれテキスト解析が困難なものになっています。

ただ解析不能なわけではないので一時しのぎと言えるかもしれません。でも、一見では読みにくいのは確かです。無料でダウンロードできますよ。

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どれもアイディアはすごいのですが、日常で使うには抵抗があるものばかりなので使う必要のない社会であってほしいですね。

Ashley Feinberg - Gizmodo US[原文

(たもり)