アップルのクックCEO、ゲイであることを公式に認める

アップルのクックCEO、ゲイであることを公式に認める 1

すべての人の平等のために、立ち上がる。

アップルのティム・クックCEOがBloomberg Businessweekに論説を寄稿し、その中で自らの性的指向について正直に語っています。「はっきりさせてもらいましょう。私はゲイであることに誇りを持っています。ゲイであることは神が私にくれた最良のギフトだと考えています。」そして次のように続けています。

ゲイであることは、マイノリティであることの意味を深く理解させてくれ、またそこから他のマイノリティグループの人が日々直面する困難も感じることができました。このことで私は人への思いやりを持つことができ、人生がより豊かになりました。

ときには困難で不快なこともありましたが、ゲイであることで私は自分の道を進むための自信が付き、逆境や偏見を乗り越えることができました。それからサイみたいに面の皮が厚くなったのも、アップルのCEOを務めるには好都合でした。

この論説の中で、クック氏は彼がアップル内部では「多くの人に対し(ゲイであることについて)オープンだった」と言い、「彼らの私に対する態度は変わっていない」と付け加えています。彼は対外的にもゲイであることを否定してはいませんでしたが、公式に認めてもきませんでした。でも今、彼はついにカミングアウトしたんです。ゲイやレズビアンの人たちを支援する人権団体Human Rigths Campaignによれば、彼はFortune 500企業で初めてゲイであることを公式に認めたCEOになります。

クック氏は「プライバシーは私にとって引き続き重要だ」として、カミングアウトの判断は簡単ではなかったとしています。

無数の人たち、特に子どもたちは、性的指向によって日々不安やいじめに悩まされています。

(略)私は自分が活動家だとは思っていません。でも、自分が他の人たちの犠牲の上に存在していることも認識しています。だからもし、アップルのCEOがゲイだと聞いて、自分のあり方で悩んでいる人が助かるなら、または孤独を感じている人に安らぎを与えられるなら、みんなが平等を求めるよう啓発できるなら、私のプライバシーと引き換えにする価値があるでしょう。

彼はまた最近のアメリカの進歩、たとえば同性婚が認められ、高齢の有名人でも自分の性的指向を公表するようになったことなどをあげ、自分の判断はこの流れを持続させるためだとしています。興味深いことに、このBusinessweekへの掲載はクック氏自身のアイデアで、文章もあらかじめ書いていたようです。

アップルはつねに、多様性と平等を重視していて、ゲイ・プライド・パレードにも参加しています。また去年クック氏は米国議会に対し、雇用平等法案を通すよう強く要求しました。彼が記事の中で書いているように、アップルはアリゾナ州のゲイコミュニティを差別する法案にも反対しています。

「我々は、我々の価値観のために戦い続けます。」クック氏は書いています。「そして私は個人的に、すべての人の平等を求めてずっと活動を続けていきます。」この論説の日本語訳全文はこちらで読めます。

この論説はBusinessnews独占で掲載されましたが、他メディアでも一斉に報道し、全体的にクック氏の判断を支持する姿勢が見られます。アップルの株価も、当日の現地時間午前の段階では特に悪い反応はないようです。

勇気ある決断、応援します!

source:Bloomberg Businessweek

Jamie Condliffe - Gizmodo US[原文

(miho)