MIT博士課程研究チーム「マーズ・ワン計画は失敗するだろう」と予想

141021marsone.jpg

やはりあと10年での移住は不可能なのか。

オランダのNPO(非営利団体)「マーズ・ワン」は2013年1月にとある計画を発表し、参加者を募集していました。彼らの計画とは、2023年に帰りの便無しで火星に向かうこと、つまり火星への完全移住を目指すというものでした。

2013年12月30日に移住候補者が選ばれたものの、この計画には1つの問題があることをMITの研究チームが発見しました。

研究者たちは公開されているデータを基に「火星移住解析ツール」なるものを作り、この計画は問題が多数発生した後、失敗に終わるということを予想しました。

第一に食料に関する問題。計画参加者の生存に必要なカロリーに対し、貯蔵庫に積む予定の食料が少なく、結果として宇宙船内部にいる人々はみな餓死してしまうかもしれないとのこと。次に、マーズ・ワン計画では、宇宙船内部で作物を育てる予定になっており、それが高酸素濃度を生み出しています。しかし、大気圧を作るのに必要な窒素量を保ちながら、その酸素を濾過していく技術が、未だ必要最低限のレヴェルに達していないということも、研究者によって明らかにされたのです。さらに、移住計画を成功に導くには、15台のロケットが必要なのですが、それには約45億ドル(約4,770億円)もの資金が必要になるとのこと。問題が山積みのようですね。

しかしながら、Popular Scienceによると、「マーズ・ワン」のCEOバス・ランスドルプさんは、MITの研究チームの見積もりは誤っており、不完全なデータに基づいていると主張しています。また同時に、計画を成功に導くためには、交換パーツの問題を解決しなければならないことも理解しているとのことです。

MITの研究者Sydney Doさんは、Popular Science上で、研究チームはいつでもマーズ・ワンのデータを解析し、フィードバックするつもりがあると述べています。言い合いで終わるのではなく、お互いの技術や知識をうまく活用し合って、この大胆で気概あるプロジェクトを前進させていってほしいものですね。

source: Popular Science

Darren Orf - Gizmodo US[原文

(Tomo)