スマホでプレゼンが作れる「Sway」、MS Officeの新メンバー

画像とテキストをちょっちょっと入れたらポンとできる!

みんな人生のどこかで、Powerpointを使ったことがあると思います。学校の授業や会社の仕事のひとつとして、テキストボックスをつついたりドラッグしたり、写真やクリップアートを挿入したり、スライドショーでプレゼンしたり。操作自体はそんなに難しくはないけれど、細かなレイアウト調整が面倒だし、まして見栄えの良さを追求すると難易度が一気に高まります。その作業をスマートフォンやタブレットでするとしたら…ますます大変そうです。が、マイクロソフトの新アプリ「Sway」が、その大変さをぐっと軽減してくれるみたいです。

10月1日、マイクロソフトはOfficeファミリーの一員としてSwayのアーリープレヴュー版をリリースしました。その唯一のゴールは、デザインやコーディングのスキルがない人でもデザイン的に優れたプレゼン資料やプロジェクトを作れて、かつそれをどんなスクリーンサイズにでも適応できるようにすることです。従来はちまちました手作業とカンと決め打ちと時間切れのあきらめでやっているコンテンツ制作を、Swayのデジタルアシスタントが自動化してくれるんです。

こんな風に埋め込みも可能。

「SwayをWordやExcel、Powerpointの仲間と考えることができますが、アプローチやテクニックはまったく違います」Officeのエンジニアリングディレクター、Chris Pratley氏はこう語りました。「コンピュータのスクリーンが登場したときは、便利なことに紙と同じサイズでした。でもファブレットやスマートフォンでは、もう今までと同じようにはいきません。」

Swayはコンテンツの見方を変えるだけでなく、モバイル機器、特にスマートフォン上でのコンテンツ制作方法を考えなおそうとしています。たとえばあるプロジェクト用にスマートフォンで写真をいくつか撮ったら、コメントをちょっと付けて、写真の中での優先順位を付ければ、あとはSwayが全部やってくれます。プロのデザイナーが磨きあげたアルゴリズムが元の情報をかみ砕いて分析し、公開できるレベルのデザインを吐き出します。もちろんそのあとでユーザー自身が細かな調整もできますが、Swayは余白とかグリッドデザインとか画像配置の知識に基づいたデザインをしてくれます。また、あるプロジェクトを別のブラウザで開いたときは、画像やテキストの配置を変えてランドスケープで見やすいようにしてくれたりもします。

SwayはマイクロソフトのクラウドプラットフォームAzureの上に構築されています。そこにはユーザーの作った全データが保存されているので、ユーザーは何か作ったり、途中でやめたり、再着手したり、完成させたりを普通のWebブラウザ(Chrome、Safari、Firefox、Internet Explorer)でもできるし、デスクトップまたはスマートフォンのアプリでもできます。ひとつのプロジェクトを同時に複数の人で編集したりもできます。

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SwayプロジェクトをブラウザとiOSアプリで開いてみた例。

短時間ながらハンズオンしたところ、Swayでは複雑なプロジェクトをほんの数分できれいに作れてしまいました。インターフェースのすべてのメニューや要素が指でクリック・ドラッグできるので、タッチデヴァイスで使うがベストですが、通常のキーボードとマウスでも大丈夫です。Swayがデザインを吐き出すのは数秒ですが、そのあとはピースごとにレイアウトやフォント、配置、カラーパレットなどほぼ何でもディテールを変えられます。このアーリープレヴュー版では一部のオプションがなかったり、ちょこちょこ遅くてバギーなレスポンスがありました。また現状作り出されるレイアウトは、プロのデザインワークと比肩させるにはまだまだです。そこで、ユーザーの力が必要になります。

マイクロソフトはアーリープレヴューへの参加者募集しています。サインアップするとインビテーションが来ることになっていて、対象者は時間とともに増えていきます。「我々はこの製品をかなり早い段階で出しています。通常よりかなり早いです」マイクロソフトのシニアプロダクトマーケティングマネジャー、David Alexander氏は言います。「それは最初からユーザーを巻き込んで、Swayがユーザーにとってベストになるようなフィードバックを集めるためです。」

アーリープレヴューへの申込はこちらからできます。OfficeはまずiOS用アプリを出して、その後Windows Phone用、Android用も続くとのこと。担当チームではSwayの公式版リリースについて〆切を設けておらず、いつになるかはアーリープレヴューの間に受け取るフィードバックによって変わってくるようです。

Swayはモバイル時代におけるシームレスなデザインへの期待を背負っています。WordやExcel、Powerpointは現代の仕事における鉄板アプリかもしれませんが、ハンズオンした感じでは、Swayもオフィスファミリーの歓迎すべき新メンバーになりそうです。

Darren Orf - Gizmodo US[原文

(miho)