カメラのノイズリダクション機能、ぜひオフに

カメラのノイズリダクション機能、ぜひオフに 1

ノイズと一緒に、ディテールも消えちゃってるよと。

デジカメの機能って、手ブレ補正とか顔認識とかいろいろあります。使える機能は使ったほうがいい気がしますが、米GizmodoのカメラマンでもあるMichal Hession記者が、ノイズリダクション機能のデメリットについて語ってます。どのへんがいけないのか、実例もまじえつつ見てみてください。

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最近のコンシューマ向けカメラで喧伝されている機能のひとつに、ノイズリダクションがあります。でも残念ながら、「ノイズを減らす」というその名前と裏腹に、写真の画質を落としてしまう場合がほとんどです。だからなるべくオフにしていたほうが良いんです。

そもそもノイズとは、デジタルセンサの残念な副産物です。光が弱くなればなるほどISOの値を上げて行く必要があり、その分ノイズが増えていってしまいます。ノイズのレべルは、「わずかに認識できる程度」から「オーマイガー僕の写真にゲロ吐いたのは誰(泣)」まで、いろいろです。

その対策としてカメラメーカーが打ち出してきたのがノイズリダクションです。カメラが画像をJPGファイルに圧縮するとき、ノイズを消し去るアルゴリズムが働くんです。それはほとんどのカメラに搭載されていて、たいてい「先進的」「上質」「次世代」などなどと銘打ってあります。なのにどうして、ノイズリダクションを使ってはいけないんでしょうか?

それは写真を救うつもりが、ダメにしてしまう結果になるからです。

ノイズリダクションは、ディテールを犠牲にすることで働きます。ソフトウェアがノイズを消せるのは、ピクセル集合の値を平均化しているからなんです。ノイズリダクションのアルゴリズムはコントラストとエッジを検知するようにできていて、それでディテールを残そうとはしています。でも実際それがうまくいっているケースはなくて、結局細やかなディテールをぼかしてしまうだけです。そうして撮れる写真は、にじみまくりで全然ダメです。

逆にノイズを放っておくほうが、むしろ悪くないんです。ノイズがあったほうが、ざらっとしてて雰囲気があります。それに限界を超えるほどのノイズがあると、いくらノイズリダクションをしても救いようがありません。

以下に例をあげていきます。これは米Gizmodoの運営会社Gawkerの天井を、オリンパス OM-D EM-1でJPGモードで撮ったものです。1枚目はノイズリダクションを最大にして、2枚目は完全にオフにしています。どちらも等倍クロップです。

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どちらも一見同じように見えます。でもそれぞれクリックすると大きな画像が表示されるので、それを見てみてください。2枚目(ノイズリダクションなし)のほうがずっとディテールが残っています。たしかにノイズも多いんですが、よりシャープで実物に近いものになっています。

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この違いをよりはっきり見るために、ノイズリダクションしたJPG画像とRAW画像を比較してみましょう。ディテールをなるべく保持するには、RAWで撮るのがベストです。以下の1枚目の写真がノイズリダクションありのJPG、2枚目がRAWです。

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違いが見えるでしょうか?

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一口にノイズリダクションと言っても、役に立つ場合もあります。たとえばPhotoshopとかLightroomみたいなノイズリダクションをコントロールする専用ソフトを持っていて、その機能を慎重かつ賢明に使えれば、すごい効果を発揮します。この種のノイズリダクションなら、コンピュータが全力でディテールを残そうとしてくれます。でもスマートフォンとかカメラに搭載のノイズリダクションは、そんなに良いものじゃありません。

残念ながら、我々はヘヴィーにノイズリダクションされてのっぺりした画像を「より良い」と思うよう慣らされています。アップルのiPhone 6の発表でも、ノイズリダクションが向上!と得々と語られていましたが、僕から見るとアップルのサンプル画像は不自然でおかしく見えます。

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クリックして大きな画像を見てみてください。ディテールがぼやけている部分が見えるでしょうか。

これらは微妙な違いだし、僕が細かいことを言ってるという自覚はあります。でも、企業が「機能」を売り込んでくるからって、改悪された写真を良いと思わされるなんてどうなんでしょうか。

というわけで、可能なときはぜひノイズリダクションをオフにしてみてください。ノイズを楽しみましょう。

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以上、Hession記者でした。好みの問題もあるかもしれませんが、メーカーががんばって作った機能でも、オン・オフしたり調整して撮り比べたほうが発見がありそうですね。

Michael Hession - Gizmodo REFRAME[原文

(miho)