米政府、変異ウイルスを用いた研究を実質禁止に

2014.10.22 18:00
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科学研究とモラルの線引きはどのように行われるべきなのでしょうか。

ホワイトハウスは2014年10月17日付けで、変異ウイルス設計に関わる全ての研究の資金をカットすることを決めたと発表しました。

変異ウイルスを作る研究は、アメリカ国内ではさほどポピュラーではありませんでした。ですが、機能獲得型の突然変異の研究はウィルスが自然界でどのように進化していくのかを予想するのに役立っていました。

しかしこの研究は高い危険性も伴うとされています。その理由は単純明快。自然界にはない新たな機能を獲得したウィルスが、ラボから逃げてしまうかもしれないからです。また、近年でも、天然痘入りのガラス瓶を謝った場所に置いてしまった等のミスは多数報告されており、ヒューマンエラーの起こりやすさというのも理由になりそうです。それに、誰かが故意に持ち出すなんてことも考えられます。

米科学技術政策局のウェブサイトに投稿された声明によれば、この決定はインフルエンザ・SARS・MERSに関わる機能獲得型ウィルスの研究者を対象としているそうです。しかし、それ以外の研究者にも、彼らの資金源がいかなるところであれ、自発的に研究をやめるように命じています。生体医療研究資金の最大手である連邦政府の命令とあっては、従うほかはなさそうです。

今のところ、バイオセキュリティ国家科学諮問委員会全米研究評議会がこれに関わる研究のリスクと利点についてレヴューする予定です。その上で、ホワイトハウスが最終的な判断を1年以内に発表することになっています。


image by Influenza virus/CDC
source: Office of Science and Technology Policy via Science

Gizmodo US[原文
(Tomo)

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