バック・トゥ・ザ・フューチャーのホバーボード、遂に完成!?

つ、ついに…夢にまで見た日が来る!?

現在注目を集めているリアルホバーボード「Hendo」。米ギズでもとりあげられていますが、諸手を挙げて喜ぶ人や懐疑の目を向ける人など様々です。以下は、Hendoホバーボードに関する、米ギズライター2人の異なった視点の記事を翻訳したものです。

Omar Kardoudiさんの見解

やりました! Hendoのエンジニア達が、バック・トゥ・ザ・フューチャー風の実物ホバーボードを公開しました! 既に実際に作動してます!しかもキックスターターで出資者を募集してます! ええ、興奮してますとも! だからそこら中エクスクラメーションマークだらけなんです!

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Hendoからの公式発表はこちら:

現在Hendoホバーボードは、地面から1インチ(約2.5cm)浮上する事ができます。ビデオをご覧の通り、プロトタイプは本物でちゃんと動いています! しかし、間近で浮いているところを見たり、あるいはボードに乗って重力に逆らう瞬間は、実際に体験して初めてその興奮が伝わるかと思います。

Kickstarterのコミュニティの力で、ホバーボードに最後の仕上げを行い、生産し、乗れる場所を作るため、力をお借りしたいのです。

Hendoによれば、これは既に18台目のプロトタイプだそうで、開発はかなり進んでいる事が分かります。ビデオを見る限り、ボードは大人1人の体重を支える事ができるようですね。しかし、磁力で浮いているため金属の地面が必要で、どんな場所でも滑れるわけではありません。残念ですが、そんな細かい事はどうでもいいんです!

そのため、彼らの目標はホバーボードを乗るために最適化された、スケートパークならぬホバーボードパークの設立でもあります。

バック・トゥ・ザ・フューチャーのホバーボード、遂に完成!? 2

また、iPhoneやAndroid携帯から操作可能な開発キット、Whitebox+もホバーボードと共に公開されました。2時間の充電で12〜15分程ホバリングが可能だそうです。

これらからも分かるように、現時点でこれらのデヴァイスの欠点はバッテリ(金属の金属の地面が必要な点もそうですが)のようです。激しい電力の使用にバッテリがまだ耐えられないのでしょう。でも、ここから全ては始まるのです。しかも既にちゃんと動いています。ホバーボードの前に、あらゆる言い訳や屁理屈は消滅するのです。現在1万ドル(約107万円)で購入でき、10台のうち2台がまだ購入可能です。とにかく今すぐ欲しい!


…と、Omar Kardoudiさんは大喜びなのですが、一方でMatt Novakさんはホバーボードにやや懐疑的です。

Matt Novakさんの見解

バック・トゥ・ザ・フューチャーのホバーボード、遂に完成!? 3

Kickstarterでファンドを募集しているホバーボードに、勿論誰もが夢中になっています。GregとJill Henderson夫妻が、自分達の主催する会社、Arx Paxのために開発した、「Hendo」です。本物かと問われればイエスですが、バック・トゥ・ザ・フューチャーのホバーボードが遂に現れたのか? となると、残念ながらノーです。

New York Timesの記者がHendoを試したところ、どうも1989年に描かれたデヴァイスとは違うとのこと。もちろん、以前紹介したものにもほど遠い様子です。特殊な金属の表面しか滑る事ができず、バッテリは数分しかもちません。しかも、とてつもなく五月蝿いのです。The Vergeの表現を借りれば「甲高い金切り声」で「悲鳴の不協和音」だそうです。

「マーティ・マクフライのホバーボードではない。特殊な表面の上しか滑れず、バッテリは数分しか持たない。そして物凄く乗りづらい。」カリフォルニア州ロス・ガトスにあるArx Paxで撮影されたビデオで、New York Timesの記者が説明します。

本当のホバーボードが欲しい私たちにとっての最大の問題は、Arx Paxもヘンダーソン夫妻も認めるように、このホバーボードはあくまで彼らが開発したホバー技術を紹介するための宣伝行為でしかないという事です。長期的にホバーボードを開発していく気などなく、本来の目標は建物の土台を浮かせて地震から家を守る装置なのです。

以下はNew York Timesから:

ビジネスモデルとしては、まず磁力技術を開発して、その特許を建設会社やエンジニアリング会社、あるいはスパイダーマンの宿敵、グリーンゴブリンでも、とにかく何かを浮かせたい人達にライセンスするのが狙いだそうだ。

Hendersonさんは夢想家かも知れないが、同時にリアリストでもある。全く新しい建物の土台より、ホバリングするスケートボードの方が注目を集める事は十分承知しているのだ。

「マーティ・マクフライの気分は味わえなかったが、浮いているのだけは間違いない。見えない力で浮かされているのを確かに感じるんだ。」とNew York TimesのConor Doughertyさんは説明します。

Greg HendersonさんはNew York Timesに対し、「水の上や歩道を進む事はまだできません。これは言わばT型フォードです。」と弁解しています。

しかし、このホバーボードはT型ではないのです。ヘンリー・フォードは、幾つものプロトタイプの後、T型を自動車の完成形と考えて売り出したのです。それでは、自他共に認める未だ発展途上のこれはA型ですらありません。せいぜい、ヘンリー・フォードのショッピングカートです。


何とも手厳しい記事ですが、裏を返せばそれだけホバーボードに対する期待が大きいからこそとも考えられます。技術的な限界がある以上手放しに喜ぶ事は難しいかも知れませんが、これからの進化に少し期待しても良いと思います。Whitebox+を使ったディヴェロッパーが、彼ら以上の物を作る可能性だってあるわけですから、ね。

image by: Trial of the Hendo via the New York Times

Omar Kardoudi- Gizmodo SPLOID[原文

Matt Novak - Gizmodo Paleofuture[原文

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