ボストンが水の都を目指す? 理由は地球温暖化

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水の都ボストンです、どうぞよろしく。

水の都と言われてまず思いつくのは、もちろんヴェネツィアでしょう。が、ボストンで第2の水の都を目指そうとする動きがあるといいます。その背景にあるのが地球の温暖化。

ボストンは海に面した港街という立地から、温暖化が原因の海面上昇は直面せざるえない大きな問題。今後のことを考えれば、街を守るためさまざまな対策を検討していかねばなりません。検討策の1つにあるのが、「Urban Land Institute」という計画案です。これは、ボストン市内の道路を幾つか用水路にしてしまおうというものです。

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なんという突拍子もないアイディアに感じますが、そうでもないそうで、海面上昇を危惧する多くの都市において、世界中で比較的よく検討されている対策案なのですって。

ボストン市が力をいれているのは、ボストン・バックベイに繋がる道の水路化計画です。専門家曰く、どちらにせよ今世紀末にはそれらの道は水に浸かると判断されており、キッパリと用水路化した方が、海面上昇問題の緩和に繋がるというのです。

とすれば、未来のボストンの姿はヴェネツィアのようになるわけで。ヴェネツィアとの大きな違いは、その干満差。ハーバード・ビジネススクールのJohn Macomber氏によれば、ボストンの干満差は日に8フィート(約2.5メートル)ほどになるということですが、昔ながらの運河都市はこの差がもっと小さいのだといいます。このためボストンの人工運河は、最初からとにかく深く作っておくか、最干満両方時に対応できる何らかの策を検討せねばならないと、Macomber氏は語っています。また、気候の変化だけでなく日々の天気も検討材料で、例えば1年のうち半分は雪のようなエリアの用水路をどう対処するかなど、考えねばならない問題はまだまだ山積みです。

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もちろん、一朝一夕でできる計画ではありませんし、莫大なコストがかかるのも間違いないことです。しかし、将来的にはボストンが水の都になる可能性があるわけで、それはそれで、新たな都市の魅力となるかもしれません。まぁ、温暖化が食い止められればそれが1番なんだけど。

source: ULI via BBC

Adam Clark Estes - Gizmodo US[原文

(そうこ)