リリースから3週間、Apple Payは買い物の形を変えつつある

お支払いは? Apple Payで。

日本ではすでに馴染み深いものとなっているモバイル決済システムですが、海外ではまだ浸透していないところも多くあります。現在、唯一Apple Payを使えるアメリカは、まさにモバイル決済発展途上国。長年、グーグルなどIT企業がNFCによる買い物のあり方を呼びかけてきましたが、消費者に普及してきませんでした。Apple Pay登場から3週間、今、アメリカのモバイル決済に関する姿勢が変わりつつあるといいます。

ネタ元のニューヨーク・タイムズ紙(NYT)では、アメリカ人消費者の意識を少しずつ変えているとApple Payを絶賛しています。

事実、スーパーのWhole FoodsではiPhone経由の購入が15万件、大手薬局チェーンのWalgreensでは、Apple Pay導入の10月以降NFCシステムの利用が2倍、マクドナルドではワンタッチ支払システムの50%はApple Payとの報告があがるなど、確かな数字として表れています。リリースからたったの3週間、しかもiPhone 6と6 Plusでしか利用できない限られた状況のなか、これは快挙といえる結果でしょう。NYTの記事中でも

新しいモバイル決済の躍進は、アップルのブランド力が大きく作用しているだろう。そしてもちろん小売業者と消費者も、この簡単な決済方法を気にいったか、ということも影響している。モバイル決済に日の光を与えるほどの革命とは言わないが、これまでどの企業もなしえなかったことを巻き起こしている。

とアナリストが述べています。

かといって、アップルがモバイル決済において今後1人勝ちしていくわけでもなさそうです。Apple Payの登場によって、他社サーヴィスも動きを見せているのです。NYT曰く、Androidで使えるGoogle WalletやSoftcardもダウンロード数を増やし、ユーザを獲得してきているといいます。アップルは、Apple Payの提供を6と6 Plusに限らずに拡張しようとしている噂もありますから、今後面白いバトルが見られるかもしれません。

アメリカに住むスマホユーザのほとんどがモバイル決済を使っていない状態では、このシステムに投資する企業は増えなかったでしょう。でも、アップルという巨大な一派が押し寄せたことで、各企業思い切った戦略を打ち出してくるかもしれません。

今年春にリリース予定のApple Watchの登場で、米国NFC事情はさらに加速を見せるのではと期待されています。

source: The New York Times via

Darren Orf - Gizmodo US[原文

(そうこ)