フライング・ロータスの幻想的な3Dライヴセット「Hyper Cube」に音楽の未来がはじまる予感

これはすでにアート・エキシビションの域。

実験的なトラックメイカーの作品を手がけることで有名なレーベル「Brainfeeder」を主催する、ロサンゼルス出身アーティスト、フライング・ロータス(Flying Lotus)が現在スペシャルなライヴステージと共に世界各地を巡っています。

彼がライヴで使っているステージインスタレーションは、キューブ型のセットと複数のプロジェクターが融合して完成したライヴシステム「Hyper Cube」です。

このHyper CubeはLayer³(LayerCubed)とも呼ばれ、フライング・ロータスのライヴ用に開発された3レイヤー式のライヴセット。2つのプロジェクターを使ってヴィジュアル・コンテンツを正面と背面のスクリーンへ同時にプロジェクションマッピングを行い、その中央で演奏するフライング・ロータスのレイヤーと合わせて、ライブパフォーマンスとシンクロした立体的な3Dエフェクトを生み出しています。

このセットが大きく注目されているポイントは、リアルタイムでヴィジュアルとオーディオがシンクロしている点。多くの場合はプリセットされた映像を使う場合が多いですが、Hyper Cubeではフライング・ロータスの即興的な演奏が始まると同時に映像もリアルタイムで反応。音と映像の組み合わせの変化を楽しむことができるのは斬新。

また、ステージ全てをヴィジュアルで覆ってしまうのではなく、セット中央に立つフライング・ロータスの影がぼんやりと浮かび上がっているのもお分かりになると思います。投射される光の強弱で、オーディエンスも演奏しているアーティストの存在を常に意識しながらライヴ感を楽しめる仕組みになっています。

ビジュアル・アーティストStrangeloopことDavid Wexlerと、TimeboyことJohn Kingが担当。

timeboyさん(@timeboy)が投稿した動画 -

リハーサルの様子。間近で見ると人と機械のアートのよう。

フライング・ロータスは12月5日品川プリンスステラボールで来日公演を行うことがすでに発表されています。このライブでも「Hyper Cube」システムを使ったパフォーマンスが披露される予定です。

パフォーマーが居て、映像は主にバックグラウンドでステージを演出するものだったのが、テクノロジーの進化によって、その価値と重要性が高まりライヴ感の高い表現方法が生まれてきました。音楽を聴くことと映像を見ることを極限的に融合させたテクノロジー。その究極形がHyper Cubeなのかもしれません。フライング・ロータスのパフォーマンスには、実験的な音楽や映像の他に、ライヴ音楽の未来を変える何かが込められているように感じられます。きっとライヴ音楽の永遠の楽しさは、予想不可能で何が起こるか分からないワクワク感なのかもしれません。ああ早く生で見たくなってきました。

フライング・ロータス(Flying Lotus)最新アルバム情報

タイトル:You're Dead(詳細

レーベル:Warp Records / Beat Records

リリース日:10月7日(火)

タイトル:You're Dead! [Instrumentals] (詳細

レーベル:Warp Records / Beat Records

リリース日:12月3日(水)

フライング・ロータス(Flying Lotus)来日公演情報

日時:12月5日(金)OPEN 18:30 / START 19:30(詳細

場所:品川ステラボール

FLYING LOTUS - AFTER PARTY -

日時:12月5日(金)OPEN/START 23:30

場所:恵比寿リキッドルーム

URL:Beatink

source: Flying LotusBeatinkThe Creators Project

(鴻上洋平)