エッジスクリーンは買いなのか…GALAXY Note Edgeを辛口徹底レビュー

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スマホにサブディスプレイは必要?

日本でもドコモおよびauから発売中の話題の最新スマートフォン「GALAXY Note Edge」は、なんといっても、その右サイドにカーヴして配置されたエッジスクリーンが特徴的なデザインですよね。ちょっぴり電話機本体の右側だけ溶けかけてしまったかのような錯覚さえ覚えさせられる衝撃で、初めて見ると驚いてしまうこと必至ではないでしょうか……。

サムスン革新的なアイデアで世に送り出してきたGALAXY Note Edgeは、どこまで買いのモデルなのか、最も気になるエッジスクリーン周りを中心に、米Gizmodoならではの辛口徹底批評が飛び出してきています。良い面も悪い面も含めて、非常に詳細なるGALAXY Note Edgeの使用感が洗い出されてきているので、かなり参考になりそうな読み応えのあるレヴューに仕上がっていますよ!

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概観

GALAXY Note Edgeというネーミングを目にしただけだと、一体これはどんな新しいモデルなのかな? そんな第一印象を覚えさせられますが、実はGALAXY Note Edgeは「GALAXY Note 4」と、ほぼ同じ世代のGALAXY Noteシリーズスマートフォンだと考えることができます。最もわかりやすく説明するならば、GALAXY Note 4の右サイドにサブディスプレイを装備して、少し改良を加えて誕生したのがGALAXY Note Edgeというわけですね。

ただ、このエッジスクリーンと呼ばれるサブディスプレイが、マイナーチェンジにしては衝撃的すぎるので、これぞGALAXY Note Edgeという存在感が際立っているのでしょう。あと見た目以上にエッジスクリーンはクールに使えると満足させられるユーザーもおられるかもしれません。もしも本当にエッジスクリーンが納得のメリットとなるならば、GALAXY Note 4よりも高額の端末料金を支払ってでも買いのモデルとなってくるかもしれませんよ。

ちなみにスクリーンがカーヴしたデザインのスマートフォンというのは、実際にはGALAXY Note Edgeが世界初というわけではありません。すでにLGからは曲面ディスプレイが注目を集めた「G Flex」が発売されていますし、それほど日本では話題となりませんでしたけど、サムスンも「GALAXY Round」という、同じく曲面ディスプレイを採用したスマートフォンを発表しています。ただし、これらはいずれも本体ディスプレイ全面をカーヴさせたデザインが特徴的で、デュアルディスプレイとの組み合わせという意味では、やはりGALAXY Note Edgeのほうが革新性を帯びていると評されることでしょう。

ところで、デュアルディスプレイと聞くと、日本のユーザーならば、ソニーが発売した「Sony Tablet P」タブレットのことを思い浮かべられた方もおられるのでは? あまりにも奇抜なデザインすぎて、ほぼ一世代のみで消えてしまったデュアルディスプレイモデルの二の舞いとなるのか、それともGALAXY Note Edgeは新境地を開く存在となるのか、今後の展開には興味深いものがありますよね。いずれにせよ、もしもSony Tablet Pを街中で開くと注目の的になったと思いますけど、ちらりとGALAXY Note Edgeを見せるだけで、まだそんなに広く一般に知られた存在のモデルでもないようなだけに、周囲の関心を集めて人気者になれちゃうというメリットはあるのかもしれませんね。

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仕様

GALAXY Note Edgeのレヴューを探しておられる方は、まずGALAXY Note 4のレヴューを読んでみることをお勧めいたします。基本的にはエッジスクリーン以外はGALAXY Note 4と同じモデルと考えてよいので、今回のレヴューでも、GALAXY Note 4とは異なるポイントのみに絞って徹底検証を進めていきますよ。

つまり、GALAXY Noteシリーズでは定番のデジタイザーを利用したペン入力機構「Sペン」に関しても、GALAXY Note EdgeとGALAXY Note 4は、まったく同じスタイラスデザインおよびスロットを備えています。本体背面のレザータッチのカヴァーも同じで、メタリックな渋い側面のデザインまで同じ……と呼びたいところですが、当然ながら、GALAXY Note Edgeの右サイドのみは、ガラスがカーヴして、流れ落ちる滝のようなデザインで背面へとつながっていくエッジスクリーンが装備されているため、ここだけは異なっていますよね。

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ちなみに、ここは個人的な好みで別れる部分だとは思いますけど、GALAXY Note Edgeのエッジスクリーンのデザインは、正直に言ってしまうと、悪くはないものの良いものでもないでしょうね。残念ではありますが、どちらかというと、その作り込みは、急いでサイドへ最後に取って付けてしまったかのようなイメージをぬぐえません。きっと奇抜性で人目こそ引くものの、そのクールなデザインが感動を呼ぶというほどでもないのでは?

なお、先ほどはGALAXY Note EdgeとGALAXY Note 4にエッジスクリーン以外は違いはないと考えてもよいと評しましたけど、その仕様で異なっている部分を続けて紹介しておきましょう。まず、GALAXY Note Edgeは5.6インチの本体ディスプレイを備えているのに対して、GALAXY Note 4のディスプレイサイズは5.7インチと、若干ではありますが、GALAXY Note EdgeがGALAXY Note 4よりもコンパクトに仕上がっています。もちろん、GALAXY Note Edgeには代わりにサブディスプレイが備わるものの、エッジスクリーンの横幅は160ピクセルで、基本的にはサイドウィジェット専用スペースとなるため、全体のディスプレイサイズとしては、GALAXY Note EdgeはGALAXY Note 4よりも小型化しているというわけですよね。

その影響を受けて、GALAXY Note Edgeは、GALAXY Note 4と比較して、本体重量は2グラムの軽量化、縦サイズは2mmの小型化を実現しています。しかしながら、エッジスクリーンの効果もあってか、横サイズは4mmほど大型化しており、そしてほんのわずかながら本体の厚みは増してしまっていますよ。ただ実際に両モデルを手に持って比べても、その違いに気づくことはほとんどないとは思いますけどね。

とはいえ、最も重大な違いとして、GALAXY Note 4が3200mAhの容量のバッテリを備えているのに対し、GALAXY Note Edgeのバッテリ容量は3000mAhと小型化してしまっており、この差は微妙に使用感にマイナスのインパクトを与えてきそうですよ。あと、GALAXY Note 4との本体サイズの差異により、同じスマートフォンケースでは使えないものが多いほか、GALAXY Note 4をセットして活用する、サムスンの最新の「Gear VR」ヘッドセットに至っても非対応となってしまっているようです。まぁ、このヘッドセットへ本当にGALAXY Noteのスマートフォンを装着して使いたいかどうかの話は別でしょうけれど。

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使用感

GALAXY Note Edgeを使ってみたファーストインプレッションは、エッジスクリーンゆえの持ちにくさでしょうか。ホールドした時の違和感は無視できないものがあることでしょう。GALAXY Note 4では、シャープで持ちやすいベゼルが好評価を集めていたのに、それがエッジスクリーンのせいで台無しになってしまったのは残念なポイントですね。

ホールド感以上に残念でならなかったのは、右サイドに便利に配置されていたスリープボタンが、エッジスクリーンが置かれてしまったゆえに本体上部へと移動してしまったところです。右親指で、いつでも瞬時に押せた位置のボタンが、いちいち持ち手のポジションを変更して本体上部まで手を伸ばさなければならなくなったのは、想像以上に不便とストレスを感じるユーザーが出てきてしまうようにも思えましたよ。

なお、ここまで犠牲を払って装備させてきたエッジスクリーンなのに、なんとなく普段使いには不要にも感じられるのが厳しいところです。ゲームをプレイしている時、ヴィデオを鑑賞している時、さらには普通に電話機として使っている時にも、わざわざエッジスクリーンを活用しなければならないシーンというのが思い浮かびません。基本的には通常は暗くしておいて非表示でも困らない無駄なスペース……それがエッジスクリーンなのかもしれません。

などと超酷評されてしまっているエッジスクリーンですが、いざ指で下へスワイプしてみると、横表示が基本の便利なウィジェットコレクションを活用することが可能です。最新のスポーツや株価などのニュース情報の表示、一発でお気に入りのアプリを起動させられるランチャー機能、メールやSMSを本文まで先頭表示させて知らせてくれる通知スペースなどなど、使い方によっては重宝するのではないでしょうか!

エッジスクリーンで選択できるウィジェットの種類は最大7個で、順番にエッジスクリーンをスワイプしながら切り替えられるようになっています。ただし、現時点ではウィジェットのコレクションが十分にそろっておらず、それほど自分が絶対に使いたいというものを見つけ出せないかもしれませんね。もちろん、サムスンはエッジスクリーン対応のウィジェットの充実を狙い、SDK公開へと踏み切ってはいるものの、どこまでGALAXY Note Edgeが売れて、そのユーザー層を狙うウィジェット開発に魅力が高まるかは、まだまだ未知数のものが多いでしょう。

一方、アプリランチャーとしてエッジスクリーンを活用する案には魅力を覚えました。いちいちホーム画面に戻って、これから立ち上げたいアプリのアイコンを選ばなくても済みますし、長押ししてマルチタスクメニューを出すよりも使い勝手はよかったですよ。でも、意外とスマートフォンでのアプリの切り替えって、通知が届く度に、スクリーントップのステータスバーを下へスライドさせてきて実施するシーンのほうが多く、エッジスクリーンからアプリを立ち上げたり、切り替えたりする用途は思ったよりは少ないという現実もありそうです。

本体スクリーンの上部に配置されるステータスバーへ通知を表示させるのではなく、エッジスクリーンへ通知を表示させるのは非常に便利でしょう? そう大いに期待してもいたのですが、いざ通知メッセージがエッジスクリーンに流れて気づかされたのは、縦に持って使っていると、常に横向きで文字がスライドして表示されていくため、顔を90度横に向けなければ読みにくいジレンマを抱えてしまう問題点ですね。もしや横置きにして、エッジスクリーンが上部に来るポジションでしかスムーズに読めないのでは……。

また使っていて面白いなと思ったのは、本体ディスプレイは非表示で消えたまま、エッジスクリーンのみをオンにして使えるポイントです。うまく使えれば、大きなディスプレイは暗い状態のまま、エッジスクリーンに流れる情報のみで、こっそりとスマホを使いづらい状況でも使いこなせるテクが身に着けられちゃうのかもよ!

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エッジスクリーンがあって本当によかったなというシーンの1つに、常に暗闇でも見やすい時計を表示させておき、夜でも電気をつけたり、いちいちボタンを押したりせずに、目をやるだけで時間がチェックできる「ナイトクロック」機能がありました。これはベッドサイドにGALAXY Note Edgeを置いておいて、最も便利に感じたポイントでしたよ。

あとは、エッジスクリーンをカメラ撮影中に各種コントロールボタンとして使えたり、GALAXY Noteシリーズでは定番の「S Note」アプリのメニューオプションをサイドに表示させたりと、細かいところにまで手が届くサイドスペースとしての魅力を実感する場面が多々ありそうです。対応アプリを使えば使うほど、その存在に感謝するケースが増えていくのかもしれませんよね。

さて、GALAXY Note Edgeをフル活用していくと、GALAXY Note 4ユーザーならばストレスを覚えてしまう最大のポイントに、バッテリ問題があることを挙げておきましょう。本体サイズの比較の項でも紹介した通り、GALAXY Note Edgeのバッテリ容量は、GALAXY Note 4よりも少なくなっている煽りを受けて、平均的にGALAXY Note Edgeでバッテリ切れを迎えるタイミングが10~15%早くなってしまいます。たかが1割程度と割り切れるユーザーならば問題ないのかもしれませんが、あともう少しバッテリが持てばいいのにと感じる1日の終わりなどには、GALAXY Note EdgeよりもGALAXY Note 4にしておけばよかったと舌打ちしてしまうシーンが出てきそうですよ~。

ところで、右サイドのエッジスクリーンばかり強調されるけど、左利きのユーザーはどうなのよ? そう心配してしまった方も、どうぞご安心くださいね。GALAXY Note Edgeには、左利きユーザーのための設定モードが用意されており、ちょうど本体を逆さまに持ちながら、エッジスクリーンが左サイドへ来るような使い方もサポートされています。そうなると、ホームボタンなどなどが上に来てしまうため、きちんと代わりにスクリーン下部へソフトウェアナヴィゲーションボタンが表示されますよ。逆さまに持つと変な気にはなりますが、こうして用いれば、きちんと不自由なく使えるのはいいことですよね。

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高評価ポイント

GALAXY Note 4の完成度は素晴らしいものがありました。GALAXY Note Edgeは、そのGALAXY Note 4がベースとなっているので、基本的に同じ優れたスマートフォンであると評されても問題ないことでしょう。やや本体スクリーンサイズが小さくなっているとはいえ、液晶ディスプレイ性能およびマルチタスク機能には、いずれも申し分ないものがあります。GALAXY Note 4のファンならば、GALAXY Note Edgeのファンにもなり得るのでは……。

エッジスクリーンを夜でも常時チェック可能なナイトクロックとして使えたり、アプリランチャーとして便利なスペースをサイドに備えていたり、サブディスプレイのみで通知をスマートに確認してはメッセージを読み進められるなどなど、新たな可能性にも胸を躍らせそうです。いずれにせよ、エッジスクリーンの奇抜なルックスは周囲の興味を引きつけ、これで新たな出会いとホットな会話がスタートする可能性だって! う~ん、そうであるならば、GALAXY Note Edgeは本当にスゴいメリットを備えたモデルではありませんか。

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低評価ポイント

GALAXY Note 4を、わざわざGALAXY Note Edgeにしなければならないポイントはどこにあるのでしょうか? きっとGALAXY Note Edgeでいいなって思えるポイントの95%は、エッジスクリーンとは何の関連性もない分野でしょうね。逆にエッジスクリーンでなければならない強みとなる利用シーンは、意外と見つからなかったりもするのでは……。

そんなGALAXY Note 4よりもユーザー満足度で大きく上回れるわけではなさそうなGALAXY Note Edgeなのに、販売価格はググンとアップしてしまうのが最大の不満点。決して安い本体価格の設定とは評せません。それなのに、スリープボタンは本体上部に移動して使いにくくなってしまったは、サムスンの最新デヴァイスのGear VRなどではサポート対象外となってしまうはと、コストパフォーマンスの面で疑問が残ってしまうこと間違いなし~とは酷評しすぎなのかな?

結局のところは買いなのか?

他の曲面ディスプレイのスマートフォンよりは、エッジスクリーンのGALAXY Note Edgeは、はるかに買いのモデルと考えられるでしょう。使い道次第では、エッジスクリーンは今後の欠かせないUI(ユーザーインターフェース)として、あなたのツボに見事にフィットしてしまうのかも!

ただし、多くの国々でGALAXY Note Edgeよりも1万円以上安い値段でGALAXY Note 4が販売されている実態を考慮に入れるならば、どこまでエッジスクリーンのために高いお金を支払うべきかは厳しい判断を求められそうです。使いにくい位置に変更されてしまったハードウェアボタンや少なくなってしまったバッテリ容量などのマイナス面を差し置いてでも、エッジスクリーン欲しさゆえにGALAXY Note Edgeに手を伸ばすべきなのかどうか?

ところで、日本国内は世界でも珍しく、どの携帯電話キャリアからもGALAXY Note 4は正式に発売されることなく、GALAXY Note Edgeのみが手に入る国となりつつあるという現実があるのは悩ましいところです。GALAXY Noteシリーズ最高峰が欲しければ、自然とGALAXY Note Edgeを選ぶしか、他に選択肢がないということは~日本のユーザーには買いのモデルとなるのかな? 今後はエッジスクリーン対応のウィジェットのさらなる充実を願いたいところでしょうか。

Eric Limer - Gizmodo US[原文

(湯木進悟)