終末世界やアポカリプス作品の設定とその意味

終末世界やアポカリプス作品の設定とその意味 1

先日は「今現在、設定に重みを感じるディストピア作品」をご紹介しましたが、今回は別の人気ジャンル、「終末世界」や「アポカリプス」の設定とその意味について考えていきたいと思います。

誰しも、ある日突然大惨事に巻き込まれて瞬時にしてヒーローになる夢や、勉強や仕事に疲れた時、天変地異が起こって試験や仕事から解放される妄想をしたことがあるかと思います。

全てのアポカリプスは、私たちのこういった願望を叶えてくれているのです。そして、この「願望成就」に次のような設定が加わるのです。

ゾンビ

終末世界やアポカリプス作品の設定とその意味 2

ゾンビが地上にはびこる世界では、ソンビに噛まれた人間は死に、ゾンビとなって蘇ります。一部のイカれた人間は理想の社会を築こうとしたり、他の生存者に自分の考えを押し付けようとしますが、そういったケースは別として、通常、ゾンビの襲撃から逃れた生存者は協力しあって共に生きようとします。

ゾンビは作り手にとっても、見る人にとっても、思い思いに比喩することのできる存在です。例えば、労働階級者や移民、貧民階級といった具合です。ゾンビの集団に個性は無く、意思も存在せず、ただひたすらに消費して生きるのみ。個々にキャラクター設定されたヒーローとは対極の存在です。

稀に、ゾンビが友人や愛するものすら殺す殺伐とした物語の中心として登場することがありますが、基本的に、その他大勢として扱われるのが一般的と言えるでしょう。

モンスターやエイリアンの出現

終末世界やアポカリプス作品の設定とその意味 3

ゴジラのような巨大なモンスターが突如として現れる、もしくはエイリアンが地球を侵略...。どちらのパターンも、基本的に人類はそれらの生物よりも劣り、理解することすら出来ないという設定が多く見られます。

モンスターやエイリアンの攻撃は無情で、到底納得できるような正当な理由はなく(攻撃する側からしてみたら本能に従っているのでしょう)、時として伝染病にも似ていると感じられます。

このケースは、人間は自分たちが考えているほどコントロールする側ではないのかもしれないという恐怖を現しているのです。

また、エイリアンの侵略者と巨大なモンスターは、私たちが植民地主義を受ける側になることに対する恐怖も具現化しています。それだけでなく、巨大なモンスターの攻撃は、私たちが心の中に抱える怪獣を解き放ち、滅茶苦茶に暴れたいという願望も叶えているのです。

もっと詳しくこのような週末世界に関して知りたい方は、兄弟メディアのコタク・ジャパンに多くの設定と理由が掲載されていたので、確認してみてください。

source: コタク・ジャパン

(ギズモード編集部)