公開当初より、今現在その設定に重みを感じるディストピア作品たち

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理想郷とは逆の世界、完全に管理された社会で自由がほとんど無いディストピア。よくSF映画などに登場する設定です。近年では「ハンガーゲーム」、「エリジウム」、「LOOPER/ルーパー」など多くのディストピア作品が存在します。

今回は兄弟メディアのコタク・ジャパンが「公開当時より今の方が重みのあるディストピア作品」を紹介していたので、そこからいくつかピックアップしてみましょう。

■「The Machine Stops(機械は止まる)」 E.M.フォースター著 (1909)

「インドへの道」や「ハワーズ・エンド」で知られるイギリスの小説家、E.M.フォースターの短編小説「The Machine Stops(機械は止まる)」は機械に依存する地下暮らしの人々の様子を描いたSFです。

この世界では、人間同士の関係は無く、基本的にメールやビデオ電話を介してコミュニケーションを取ります。機械に頼りすぎた人たちの寓話であり、テクノロジーに頼りすぎるのは人間を退廃的にし、弱めると警告しています。

皆さんにも思い当たる節があるのではないでしょうか。フォスターは現代に生きる私たちがフェイスブックやTumblrに依存し過ぎることの危険性を解いていたのです。インターネットやSNSを利用する上で知っておくべきことは、フォスターの「The Machine Stops(機械は止まる)」で学べるかもしれません。

■「ジェニファー・ガバメント」 マックス・バリー著(2003)

公開当初より、今現在その設定に重みを感じるディストピア作品たち 1

企業が力を持ち、行政はその力を失い存在するだけとなった世界で、人々は自分が働く企業の名前を苗字として名乗るようになります。

納税義務はなくなったものの、全てにおいて金がものを言い、支払い能力がなければ、警察や救急のサービスすら受けることができません。そんな中、あるセールスマンが新製品の運動靴を購入した人物を殺すというキャンペーンを企画し...。

本書は、企業の持つ力だけではなくマーケティングが如何に私たちの世界観を歪めるのかという点についても問いかけています。

まるで未来を予想していたかのような作品に出会った時は、すこしゾッとしてしまいますが、人々の想像が少しずつ実現へと近づいている証拠でもあるんですね。

source: コタクジャパン

(ギズモード編集部)