Microsoft Bandレビュー! …正直、まだ早かったのでは

2014.11.20 21:00
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ちょっといいかもって思ったアイツのレビューです。

先日マイクロソフトから発表された、ヘルストラッキング端末Microsoft Band。米Gizmodoが使い勝手をレビューしています。現時点では日本発売未定なので、気になっている人は米Gizmodoのレビューで今後に備えておきましょう。Mario記者が1週間使ってみた感想は、さて、どんなもんだい?


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1週間前、初めてMicrosoft Bandを手に巻き付けた時、新たなパワーを手にしたような気がした。マイクロソフト初のウェアラブルデバイス。10個のセンサーで健康状態をトラッキングする。発表を聞いた時、その馬力のあるスペックにかなり期待をかけていて、この端末なら僕のことをわかってくれると思った。…期待が高すぎたのかもしれない。正直、使ってみたらちょっとガッカリした面もある。

僕は不健康ではないが、もう少し健康に気を使ってもいいかもという状態にはある。自転車に乗るし、ランニングもするし、遊びだけどスポーツもやる。ただ、ばりばりのアスリートかというとそうでもない。太っているわけではないけれど、目の前にベーコンがあればあるだけ食べてしまう。ライターという職業柄、睡眠時間は不規則。一晩ぐっすりということはあまりない。

ランニングも自分の好きなように走っているだけなので、そこにメソッドがあるわけではない。ここを改善できたらいいと思う。故に、システムを用いて自分自身をモニタリングすることで、生活がより健康的になるなら素晴らしいと信じていた。が、1週間Microsoft Bandを使った今のところ、正直そこまで変わっていない。とはいえ、Microsoft Bandは、他社の製品とは違うと言われている。何が違うのかというと、その賢さだ。


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Microsoft Bandってなに?


Microsoft初の、アクティビティトラッキング端末。また、メールやツイッター等をチェックできることから、スマートウォッチのような一面も持つ。価格は200ドル。オプティカル心拍センサー、加速度センサー、ジャイロスコープ、GPS、環境光センサー、体温センサー、UVセンサー、静電容量センサー、皮膚電気反応センサー、そしてマイクがついており、センサーの盛り込みは脅威的ですらある。歩数や心拍数などの基本項目はもちろんトラッキング可能。プラス、睡眠の質や消費カロリーも計算してくれる。

しかし、この基本項目以外でMicroSoftBandの本領を発揮したいところ。鍵となるのは、Microsoft Healthプラットフォームというクラウドデータだ。いちユーザーのデータを他ユーザーデータと合わせることによって、動きのある情報を打ち出すことができるというのがマイクロソフトの謳い文句だ。動きのある…、このデータで何ができるのかが重要になるのだけれど、これは後述する。


…で?


個人で使える健康トラッキング管理は、今、非常にホットだ。それができるガジェットはホットもホット。マイクロソフトは、ただ健康管理ガジェットであるFitbitやBasisなどとだけ争おうというのではない。アップルもグーグルもサムスンにも宣戦布告して、ガジェットが集めるデータを解析するソフトウェアを作りだすという戦いに乗り出しているのだ。スマートウォッチの面も持つMicroSoft Bandは、その動きの幅も広い。


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デザイン


MicroSoft Bandはセミ硬化プラスチックでできており、留め金部分で手首に巻いた時のフィット感を調整する。留め金はスムーズに動くので、ささっと簡単にできる。僕は、昼間はゆるめにしておいて、自転車に乗る時は少しキツめにパパっと調整していた。

どうやら、ディスプレイを内側につけるようにデザインされているらしい。1.4インチのLCDディスプレイは真っ平らなので、外側よりも内側に持ってくる方が馴染みがいい。


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ディスプレイは太陽光の下でも十分に見える。が、やはりサムスンのAMOLED採用のGear Fitと比べると見劣りするけれど。タッチスクリーンは快調で、使っていて特にトラブルはなかった。

MicroSoft Bandにはボタンが2個ついており、ディスプレイに表示されている内容によって、その役目は変わってくる。例えば、タイマースタートやメッセージの返信などでは、ボタンはタップやダブルタップの役目を担う。操作は直感的だと思う。

インターフェースは、Windows Phoneをよりシンプルにした感じ。タイルをスワイプしてあれこれ見るスタイルだ。メールやTwitter、Facebookの通知タイルの他に、ランニングやワークアウト、睡眠などのトラッキングタイルもある。

タイルは、長押しで開く。めちゃくちゃシンプルなアプリだ。タイル表示の最大数は13個なので、それを超える時は、何かを消しておかないといけない。カスタマイズできるのは、タイルの順番やディスプレイの色、壁紙など。Healthアプリ経由で設定できる。来年初旬には、マイクロソフトからアプリのSDKが配布予定だというので、期待大。


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着け心地として、バンド部分は馴染みがいいが、ディスプレイはやはりちょっと気になる時も。最大の弱点は、防水じゃないこと。手を洗う程度なら問題ないが、つけたままシャワーは無理。


使用感


走ったりメールを見たりしていない時は、手首周りのガジェットらしく時計として使える。ディスプレイには時計と日にちが表示される。スクリーンタップで、歩数やカロリー心拍数などの健康関連情報もすぐ表示。また、これらの情報の1つは、時間の横に常に出しておくこともできる。



MicroSoft Bandの持つ基本機能はかなり正確。歩数計の精度はかなりのもの。睡眠トラッキングは、毎日寝る前にオンにする必要があるが、サムスンのGear Fitと変わらない数値を記録していた。UV測定も便利だ。

常にオン状態の心拍モニターは、使っていて特に面白かった。激しい音楽や速報記事を書くのが心拍数に影響するとは知らなかった!


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ワークアウト時に本領発揮


まぁここまでは、普通っちゃ普通の話。が、ワークアウトをトラッキングし始めると、MicroSoft Bandはその本領を発揮してくる。ランニングワークアウトワークアウトガイドの3つのタイルから好みにあったものをチョイス。

ランニングタイルをスタートさせると、GPSをオンにしろと促される。このGPSの有無がランニングタイルとワークアウトタイルの機能では大きな違いとなる。運動開始から終了まで心拍数をトラッキングし、消費カロリーを計算してくれるのは、どちらも同じ。だが、GPSのあるランインングタイルは、走った軌跡を地図に表示してくれる機能があるのだ。ただ、GPSを自分でマニュアルでオンにしないといけないのは面倒くさい。ランニングタイルスタートで自動でやってくれりゃいいのに…。

ワークアウトガイドは、最もユニークなコンセプトだろう。Healthアプリを使うことで、ShapeやMen's Fitnessなどの有名どころが作ったワークアウトメニューを見ることができる。例えば、家でできる初心者向けワークアウトを選ぶと、初日はジャンピングジャックやスクワットなどを交えてルーティンとなるメニューをこなす。次の動作に移るタイミングで、MicroSoft Bandが知らせてくれる。このメニューは毎日同じではない。トレーニングとして日数に応じて変化していく。メニューは数週間のトレーニングとしてデザインされているのだ。



このワークアウトガイドがなかなかいい。特に僕のような、何をどうすればいいのかわからない初心者にはとてもありがたい機能だ。ただ、ワークアウトしている最中に30秒ごとに指示をだされるのには、始めは慣れないけど。

大抵の測定はかなり正確なだが、残念なこともある。1週間という使用期間の中で、火曜日の夕方にバッテリーがきれた。これで、Healthアプリから2日分のデータが飛ぶという事件がおきた。困ったどころではない、これは大きな問題だ。バッテリー切れでデータが飛ぶことがあれば、なんのためにデータを日々集めているんだかわからない。

データ、データというが、ここでそもそものデータの問題がでてくる。例えば、睡眠の質やサイクルの測定で、熟睡していたかどうかというバロメーターがあるのだが、これがいい例だ。寝苦しかったとある夜、アラームの音で朝起きてみると「2時間熟睡」とあった。が、この数字で何をどうすればいいのか、どう捉えればいいのかがわからない。アプリによると、7時間寝たうちの2時間熟睡ということなのだが、この数字はいいのか悪いのか。与えられるデータを活用するための、そもそものデータがまずこちらにないので、どうすればいいのかわからない。わからなければデータをもらっても意味がない。

もちろん、まだまだ初期段階なので十分なデータが集まっていないとも言える。もっと多くのデータが今後取れれば、より活用できる情報をユーザーに提供することができるので、現段階でわーわー騒いでも鶏が先か卵が先かという話と一緒なのかもしれない。ここは我慢の時なのだろう。ただ、せっかくの200ドルのプロダクトなんだから口惜しいとは思う。


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通知機能


スマートウォッチぽさも持つのがMicroSoft Bandだ。僕はGalaxy S5と連携して使っていたのだが、連携の設定は簡単だった。テキストメールや電話の受信、ツイートやFBのアップデートを表示してくれる。画面に1度に表示されるのは5単語くらいなので、スワイプしてメッセージを読む。使い始めてから5日目の金曜日には、この通知機能に救われたシーンもあった。人が多いトレードショーの会場移動中に、絶対とらなければならない電話がかかってきたのだが、手首の振動がなければ気づかなかっただろう。ちなみに、ポケットの中のスマートフォンの振動には全く気づかなかった。

救われたシーンもあったが、通知機能全体で言うとまだ改善の余地が多くある。できるだけ多くの情報をと思い、あれこれ通知センターに設定していたのだが、これがよくなかった。GPSが位置情報を取得し直すたびに、異なるWiFiネットワークに繋がるたびに、ことあるごとに振動で通知がくるのだ。これはうざい。また、手首でメールが読めるのはいいのだが、スマートフォンとの連携がイマイチで既読がシェアされていない、これでは2度手間になってしまう。

ツイッターの通知で言うと、リプライを振動で教えてくれるのはいいのだが、スマートフォンから自分がツイートしている時も振動する。「今、あなたツイート中ですよ」とでも言いたいのか、余計なお世話だ。

僕がGalaxy S5と連携させて使う意外に、Nick記者にも彼のWindows Phoneと連携して使ってもらった。音声アシスタントのCortanaを試すためだ。が、これがまた遅い。簡単なことでも時間がかかる。Android Wear端末のGoogle Nowと比べると、激遅と言える。

ちなみにバッテリーは、発表されている通り、2日間は持つ。


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いいね!


内蔵センサーが多く、実にいろいろな数値を測定できる。ワークアウトガイドは、初心者には素晴らしい機能。心拍数を常に表示しておけるのも使い勝手がいい。


よくないね!


全体的にタッチスクリーンのインターフェースがいまいち。通知センターが役立つ以前にうざい。防水じゃないのが残念。本当はつけたまま泳げるのが理想。2日分のデータが飛んだという痛恨のバグが最悪。


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買うべき?


まだ早い。これからSDKが配布され、どれだけの開発者が参加するのか、内蔵された多くのセンサーがより意味があるものになるのかを見守ってからでもいいと思う。初期インターフェースのシワをマイクロソフトがしっかり伸ばしてくれるまで、買うのは待つのが吉

Microsoft Bandは、実にいろいろなことに挑戦しており、その多くは上手くこなしている。スマートウォッチよりも、やはりフィットネス端末の色が断然濃い。スマートウォッチを兼ねてるしお得かな…と思っているのならば、スマートウォッチを買った方がいいだろう。

決してMicrosoft Bandは悪い端末じゃない。ただ、改善の余地が多くあるというだけ。今後の改善次第では、どんどん化けていくと思う。ちょっと中途半端でリリースされてしまったのでは…と今は思わずにはいられない。


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…ということは、日本がアメリカと同時リリースじゃなくてラッキーという話かも。日本でも発売される頃には期待が持てるかもしれません。内蔵されているセンサーの多さが最大の魅力なので、来年SDKが配布され、多くの開発者がさまざまなアプリを作ってくれることに期待しましょう。


image by: Nick Stango

Mario Aguilar - Gizmodo US[原文
(そうこ)

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