過去最高級に鮮明な海底地図が公開。発見は地球の重力データから

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全てがわかるには、まだまだ先は長そうです。

海底というのは広大で暗く、ミステリアスなものです。なので、その全てを地図にすることはとても難しく、至難の業でした。しかし2014年10月、ついに非常に鮮明な海底の地図が公開されたのです。この地図上には今までに知られていなかった、何千もの海山が写し出され、その高さは914mから1,981mまでさまざまでした。また何千年か前に大陸が切り離された場所を示す隆起線なども見られました。

研究では、海に潜ったり、海底に何かを沈めたりなんてことは全くしませんでした。実はこれらの海底の様子は、2つの人工衛星が取得した重力に関するデータから得られたものなんです。しかもそれらの衛星は、本来地図を作るためだけに打ち上げられたのではないそうです。

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(写真は新重力モデルで見た、南西インド洋の図です)

欧州宇宙機関のCryoSat-2は、もともと極冠氷をモニタリングするために、一方、NASAとフランス国立宇宙研究センターのJason-1は, 平均海面を調べるために打ち上げられました。どちらの人工衛星にも、高度測量器が装備されており、地表から人工衛星までの距離を計ることができます。ですので、海が深ければ深い程、また氷が厚ければ厚い程、その距離は短くなります。

人工衛星が何もない海面上を通り過ぎる時には、その海面の変化、つまり波や潮、に関する膨大な量のデータが得られます。そして、海面の動きというのはその下のある山や谷の重力の影響にさらされています。つまり、波や潮の動きを除外すれば、海底に何があるのかがわかるということなんです。

海面のデータをもとに得られた新たな重力モデルを用いて、海底マップを作り上げたというこの発見はScienceでも報じられました。そしてこの地図は今まで作られたものの中でも、最も鮮明なものの1つでもあるそうです。

しかしこの地図を持ってしても、海底が広大でまだまだ不明なことばかりであるこがと明らかになりました。たとえば、行方不明のマレーシア航空の飛行機を見つけるなんてことも未だにかないません。もしかしたら今の時点では、海底より火星の表面についての方がよくわかっているのかもしれませんね。

image by David Sandwell / Scripps Institute of Oceanography

Source: Science via Science News

Sarah Zhang - Gizmodo US[原文

(Tomo)