テイラー・スウィフトがSpotifyを「振った」わけ

テイラー・スウィフトがSpotifyを「振った」わけ 1

11月1週目の前半、世界中の音楽ファンにとって最悪な事が起こってしまいました。

だって、テイラー・スウィフトがSpotifyで聴けなくなっちゃったんですから。まあ、日本では「上陸間近」といいつつ「間近」なままで止まっているので、実感は湧きにくいかもしれませんが、今や世界的にはiTunesよりも稼ぐ音楽サービスになってもいるSpotifyなので、これは音楽ファンには一大事です。

彼女のことです。「I used to think that we were forever ever(私たちはいつまでも一緒だと思ってたのにー)」とかつて歌ったような心境なのかもしれませんが、Yahoo musicで彼女はこう語っています。

音楽の変化は早いし、音楽産業の全体像そのものももの凄い早さで変わっていっています。なので、Spotifyに代表されるような新しい音楽サービスのあり方は、私にとっては大きな実験のようなものです。そして、私自身、作曲者やプロデューサー、アーティストの労が正当な形でねぎらわれているとは思えないような実験台に、自分の作品を提供する気にはなれません。

私は物事には常にオープン・マインドでいたいと思っています。それが物事が進化する上での大事な過程ですから。でも、私にとってこの問題は「果たしてこれ が本当に音楽を人に届ける上での進化なのか、むしろ音楽業界から音楽そのものを取り除くことになるのではないか」と疑問の余地が残るものなのです 。

多くの人がスポティファイに私の新曲の「Shake It Off」を提供するように薦めました。それに対して私も当初は前向きでした。「やってみて、どう感じるか見てみるわ」。そんなつもりでいました。そしてその結果、私は良い感触を得ませんでした。私はファンの方たちにこう言いたい気持ちになりました。

「もしあなたがいつか 絵を書きたくなったとして、それが展覧会に飾られたとします。そこに誰かがやってきて、その絵を盗んで自分のものにして、あなたには何も払わないとしたら、あなたならどう思いますか(それと同じことが、曲を作っている人に起こっているのだと思ってください)」。

と、テイラーは語っているわけですけど、その後Spotify側が、「彼女の所属のレーベルには年間20億ドル(約2,140億円)以上の著作権料をはらっているのだが」と答えています。これにはテイラー、どう反論するんでしょう。ちょっと行動を起こす前に、担当の会計士やレーベルとの相談は必要だったかなとも思えるんですけどね。

Jamie Condliffe - Gizmodo US[原文

(沢田太陽)