ニューヨーク、ハドソン川に空中庭園が建設されるかも

ニューヨーク、ハドソン川に空中庭園が建設されるかも 1

完成したら新たな観光名所になりそう!

ニューヨークを流れるハドソン川。そこの埠頭の1つを空中庭園に変えるプロジェクトがあるそうです。そして、そのために実業家のバリー・ディラーとその妻でありファッション・デザイナーであるダイアン・フォン・ファステンバーグ計17億ドルもの大金を寄付するんだとか…。

ニューヨークといえば、ビル・デブラシオ市長が先月、市内の貧しい地域にある公園の再生や緑化に資金を投じてゆくことを発表しましたが、このプロジェクトは市長が思い描くものとはちょっと違いそうです。

計画されている庭園は「Pier55(55番埠頭)」といい、ニューヨークの海上貿易が盛んだった頃に建てられた54番埠頭を建設予定地としています。その当時、そこは同市の湾岸での活動における重要な港でした。キュナード・ホワイト・スター・ライン社の停泊地であり、客船ルシタニアが出港した埠頭だったのです。さらにかつてタイタニック号の生存者がニューヨークに到着し避難した場所でもありました。しかしこの半世紀の間に54番埠頭は徐々に朽ち果て、今や残っているのは錆びついた鋼のファサードと埠頭の部分のみとなったのです。

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すっかり錆びれてしまった54番埠頭ですが、Pier55が建設されれば、そこは広くて緑があふれる公園へと生まれ変わることでしょう。ただ、「公園」と言うよりも屋外型のエンターティメント複合施設と言ったほうがしっくり来るかもしれません。なぜなら、計画には演劇業界の著名なメンバーも加わり、1,000席規模の円形劇場のほかに舞台が2つも併設される予定だからです。そしてこのコンセプト・デザインを手掛けたのはイギリスのヘザーウィック・スタジオで、ロンドンのテムズ川に架かるガーデン・ブリッジをデザインしたスタジオでもあります。このプロジェクトを発表したニューヨーク・タイムズ紙の記事では彼らが描いたデザインもお披露目されました。

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このプロジェクトは完全には公営の計画ではありませんが、「公園」という単語の意味するところは公共の空間であり、私有公園とは異なり誰でも入園できるそうです。同紙によるとディラー氏はこのプロジェクトに自身の財産から13億ドル(約150億円)を寄付し、20年間分の運営費も払うことに同意したそうです。一方行政が捻出するのは約4億ドル(約4.7億円)だとか。

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でも、この計画が実現にはまだまだ時間がかかりそう。というのも、まずは長い承認のプロセスを通らなくてはならないし、公園の下を流れる川に棲む生態系にまで日光が届くよう設計されているとはいえ、川の環境に大きな変化を引き起こすと懸念されているからです。

それらをクリアしていく長い道のりが待っていますが、是非とも実現してほしいプロジェクトですね。

source: The New York Times

Kelsey Campbell-Dollaghan - Gizmodo US[原文

(たもり)