総務省がLTEより約10倍速い「4G」の周波数割り当てを発表。で何が変わるの?

2014.12.25 22:00
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次世代がどんどんやってきます。

LTEサービスが始まってからスマートフォンの通信速度はずいぶん速くなりましたが、近い将来もっともっと速くなります。総務省は19日、次世代移動通信システム「4G」向けの周波数をドコモ・KDDI(au)・ソフトバンクの3社に割り当てると発表しました。


4Gはとにかく速さがウリ


この4Gの何がスゴイのかといえば、その通信速度でしょう。4G通信サービスでは1Gbps超の超高速通信が利用できるとされています。現在各社が提供しているLTEサービスの通信速度は最大でも150Mbpsですから、まさに4Gは約10倍速い通信技術というわけです。

1Gbpsの高速通信が日常的に利用できるようになれば、もはやウェブページの読み込みで待つなんてことは過去の話になります。音楽のダウンロードも一瞬だし、大型アプリのアップデートもあっという間です。ただ、通信の容量規制については一抹の不安が残ります。あっという間に通信が終わるように、あっという間に自分のプランの通信容量も終わってしまうようではせっかくの高速通信も楽しめませんよね。携帯各キャリアが柔軟なプランを用意してくれることを期待しましょう。それと、4G通信サービスがはじまる頃には、それに見合った大容量のコンテンツが用意される可能性もあるので、そこはなんとも言えませんけど。


4Gの決め手は高周波数帯


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4Gでは高速な通信速度を実現するために、主に2GHz(2,000MHz)を超える高い周波数帯が利用されます。今回の場合も、ドコモには上図のLowにあたる3,480MHz~3,520MHz、KDDIには3,520MHz~3,560MHz、ソフトバンクには3,560MHz~3,600MHzのそれぞれ40MHz幅が割り当てられました。周波数帯の分割方式はAXGPやWiMax 2+でも採用されている、時間単位で送信と受信を切り替えるTDDです。

ただ、高い周波数帯を利用することによるデメリットも予想されます。まず、高い周波数帯の電波は回り込みにくいため、屋内やビル街で繋がりにくい可能性があります。4Gのさらに次の5Gでは「マイクロセル」という少範囲をカバーする基地局を活用するなどのアイディアもありますが、4G通信でも携帯各社はなんらかの工夫が必要になるかもしれません。

そして、4G通信サービスを利用するにはもちろん4Gに対応したスマートフォンが必須になります。今お手持ちのスマートフォンでもアンテナ表示の横に「4G」と出ている人も多いかと思いますが、これは第3.9世代のLTEサービスを4Gと表記しているもの。2年後と少し先の話になりますが、超高速な4G通信サービスを利用するにはスマートフォンの買い替えも必要になってくる、ということです。LTE対応のスマートフォンが必要になったのと同じことです。

4G通信サービスのスタート時期はドコモは2016年の10月・KDDIは同年6月・ソフトバンクは同年12月となっています。2年後にはスマートフォンからだけでなく、自動車やスマートウォッチからも4G通信が利用できるようになっているかもしれません。イノヴェーションで私達の生活がどんどん変わっていくのにはワクワクさせられますね。


image by Nickolay Vinokurov / Shutterstock.com
source: 総務省, 日本経済新聞

(塚本直樹)

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