4時間で世界中どこでも。新エンジン「SABRE」で海外へ、そして宇宙へ

4時間で世界中どこでも。新エンジン「SABRE」で海外へ、そして宇宙へ 1

地球の裏側が、国内より近いとか。

飛行機って速いようでけっこう時間がかかります。たとえば東京からニューヨークなんて12時間以上かかるので、到着時にはわりとフラフラです。もっと短時間で移動できれば、2週間くらいの休暇でもプチ世界一周できそうなものですが…。

でも、そんな妄想が現実になる日は近いかもしれません。世界中どこでも4時間で飛んでいけるマッハ5の飛行機が開発されています。そのキモとなるのはイギリスの航空宇宙会社Reaction Engines Limitedが開発するエンジンシステム「SABRE」です。

SABREは予冷器を内蔵しているため、システムに入ってくる空気を0.01秒で摂氏で1,000度下げられます。通常のジェットエンジンは入ってくる空気を圧縮するのですが、それによって空気の温度が上がってしまうので、エンジンの素材は高温に耐える重いものになり、その分使える燃料が減って、推進力が弱くなってしまうそうです。短く言うと、空気を瞬時に冷やせるため、より高速で飛べるということ。

SABREは今後LAPCAT A2という定員300人の商用航空機で使われる予定で、ベルギーのブリュッセルとオーストラリアのシドニーの間を「2~4時間」で結べるそうです! しかもその飛行機のチケットは「ざっくりビジネスクラス程度」を想定されていて、その通りなら使いたい人も多そうだし、ある程度スケールが広がればコストも下がっていくと思われます。

SABREがすごいのはそれだけじゃなく、宇宙船でも使えることです。SKYLONという再利用可能なスペースプレーンへの搭載が計画されています。SKYLONは宇宙空間に飛んでいけるんですが、飛行機と同じように滑走路から離着陸が可能なので、従来の宇宙船よりはるかに低コストで柔軟な運用が期待されています。以下はチーフエンジニアのAlan Bond氏のインタビューです。

SABREを使ったテストフライトは2019年と、もうすぐです。4時間なんて、ちょっとした国内よりも近いくらいですね。週末にちょっとオーロラを見に行ったり、明日着る服を買いにパリへ、なんてことも可能になるのかも。

source: Reaction Engines Limited via Business Insider via Science alert

(miho)