米アマゾンNo1レビュワーが語る、その影響力

2014.12.29 12:30
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レビューを参考にするかは本当に難しい。

Ali Juliaという名前は本名ではないかもしれません。ですが、この名前は覚えておいたほうがいいでしょう。アマゾンのレビューという混沌としてはいるが有用な情報に溢れた世界に飛び込むのなら。

このボストン在住の謎の女性は、コンピュータや充電器が好きで、なんとアマゾンでNo.1レビュワーに輝いているのです。Boston Globe紙ではAli Juliaの人物像について紹介されており、 そこではAmazonトップレビュワーたちの不思議なエピソードも知ることができます。

Ali Juliaが自身の経歴についてメディアに語ることはなくても、これまでに書かれた2866ものレビューが彼女そのものを物語っているように思えます。1日に複数のレビューを書くそうですが、実際Boston Globe紙が取材してから24時間も経たないうちになんと4つもレビューを投稿していたことがわかりました。Ali Juliaはトップレビュワーに不可欠とも言える、率直で事実に即したレビューを書くことで有名です。

プロフィール欄で自分をコンピュータ好きと称する一方、本やタブレットから、トイレの掃除用具、便利グッズまで多岐にわたるレビューをAli Juliaは書いているのです。もはやサブカルとも呼べるこのレビューを書くという行為ですが、もっとも興味深いのはアマゾンのトップレビュワーがオンライン小売業に対して大きな影響力を持ちうるという考えだと思われます。

Globe紙がMandy Payneという別のレビュワーを取材した際、いいレビューを書く報奨として1日に30もの商品を彼女が企業から無償で提供されたことを明かしました。そうは言っても楽しい話ばかりではありません。「奇妙で気持ちの悪い文化だと思います。」「嫌味のメールや脅迫文まで送りつけられたことがあります。私のレビューを見てなんでも真似をするファンもいます。本当に異常ですよ。」とPayneは語っています。

要するにこれがインターネットの世界なのです。

大金が常に右から左へと流れる中、人と人とがお互いに関係を築き合う気味の悪い王国のようなものなのです。そう、充電器好きの女性がある企業の損益をも左右できる、そんな世界。夢があって気味が悪い、それがインターネットの世界なんです。


image via flickr
source:Boston Globe

Adam Clark Estes - Gizmodo US[原文
(小山和之)

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