ロボットがアマゾンの倉庫作業員を救う?

2014.12.02 18:00
  • このエントリーをはてなブックマークに追加


辛い部分だけ肩代わりしてくれる。はず。

11月末の感謝祭、ブラックフライデー、そしてサイバーマンデーと来て、アマゾンの倉庫ではこれからクリスマスまでが1年でもっとも大忙しの時期となります。去年のサイバーマンデーには、アマゾンでは1秒あたり426件の注文をさばいていたそうです。

そんな忙しい倉庫を支える強力な倉庫ロボットが、TIMEのStephen Wilkes氏の動画で紹介されていました。ルンバを思わせるような動きで身長は16インチ(約41cm)しかありませんが、商品を満載した700ポンド(約320kg)もの棚を持ち上げて運ぶことができます。現在では10ヵ所の倉庫で約1万5,000台が稼働していて、同じ場所でたくさん動いていてもお互いぶつからないようにちゃんとプログラムされています。

このロボットを作っているのは、アマゾンが2012年に7億7,500万ドル(約920億円)で買収したKiva Systemsという会社です。ロボットになぜそんな大金をかけるのかというと、実はアマゾンでは配送コストが売上を上回る勢いで増えていて、その効率化が大きな課題なんです。たとえば去年アマゾンが配送にかけたコストは対前年で34%の増加して86億ドル(約1兆円!)もあったのですが、売上は22%しか増えていませんでした。だから一時的にはお金がかかっても、配送コストを下げていきたいってことなんでしょうね。

アマゾンの倉庫といえば、そこで働く人は1日24kmも歩かなきゃいけないとか、夏は倉庫内が摂氏37度以上にもなるといった過酷な労働環境が問題となっていました。でもアマゾンのオペレーション担当シニアヴァイスプレジデント、デーヴ・クラーク氏によれば、Kivaのロボットのおかげで倉庫の作業員にとって「仕事の中の、楽しくない部分をなくせる」そうです。

ただそうなると、ロボットが仕事をする分だけ職を失う人が出てくるのではないかという心配も出てきます。が、アマゾンの倉庫で働くコニー・ギルバート氏は「ロボットが導入されてから、雇われる人が増えた」と言っています。ロボットのおかげで仕事のペースがさらに早くなり、その分人間の仕事も増えたのだとか。

アマゾンは全世界に数十ヵ所の倉庫を運営していて、Kivaのロボットはまだすべてに行き渡っているわけではありません。これからロボットがもっと増えていくことで、我々はより早く商品を受け取れて、倉庫で働く人もより楽に仕事ができ、アマゾンも利益を確保し…と、理想的なストーリーが実現されるんでしょうか。


source:TIME

(miho)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ジェフ・ベゾス 果てなき野望
  • ブラッド・ストーン|日経BP社
  • Time Asia December 8 2014 (単号) [雑誌]
  • 日販IPS
・関連メディア