捨てられるラップトップのバッテリー、電球用に再利用できるらしい

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まだまだ現役で使えるよ~。

長らく愛用して使っていたパソコンでも、バッテリーまわりが寿命を迎えて新調を余儀なくされるケースってありますよね。でも、そのままリチウムイオン充電池のバッテリーを捨てちゃうともったいないのかも!

米国カリフォルニア州サンノゼで先週開催された「DEV 2014」カンファレンスにおいて、 IBM Research Indiaがその可能性について発表しました。彼らによると、廃棄されるラップトップのバッテリーのうち、7割は引き続き他の用途で十分に利用可能なんだそうです。 同研究所のSmarter Energy GroupとRadioStudioが共同で進めたプロジェクトでは、その廃棄バッテリーの中から程度のよい充電池セルを取り出し、使用に耐えうるセルばかりで新たなバッテリーパックを作成。そしてそれをLED電球用の電源に仕上げるアイデアのフィールドテスト結果がお披露目されました。

電気のインフラが整わない場所で使用可能な電球を製造する上で、最もコストがかかるパーツはバッテリーである。しかしながら、本プロジェクトにおいては、その最大の電源確保の課題が廃棄物によってまかなわれるに至っている。

捨てられるしかなかった古いPCバッテリーの新たな再生活用法を、こんな風に紹介したIBM Research Indiaの研究者のVikas Chandan氏。彼は、電気の供給が安定しない地域に向けて、ソーラーパネルと充電池の組み合わせで繰り返し使える電球を開発するソリューションもあるものの、結局のところは廃棄バッテリーを再利用するアプローチのほうが安上がりで効率的だと指摘しています。米国内だけで、毎年5億台に上るコンピュータが廃棄され続けている実態を考慮に入れても、その中から使えるものを有効活用するのは、理にかなっていますよね。

なお、完成した再生バッテリーパックは、すでにバンガロールの路上に並ぶ屋台などで、実際にLED電球の電源として活用されているそうです。しかも毎日4時間点灯させるペースだと、軽く1年は使い続けられる可能性を秘めていると好評価されているんだとか。再利用ながら、予想外にパワーを有しているため、さらに明るさを増したLED電球の次世代モデルの開発まで順調に進められているようですよ。

ちなみにIBMはこのプロジェクトが軌道に乗れば、捨てられていく廃棄ラップトップバッテリーのリサイクルを進めつつ、発展途上国へと寄贈していく方針を打ち出してきているみたいです。そのうち日本でも、こうした用途にてPCバッテリー回収・再生の流れが定着していくのかもしれませんね…。

image by: JIPEN / shutterstock.com

source: Technology Review

Sarah Zhang - Gizmodo US[原文

(湯木進悟)