レストラン予約もコンサートのようにチケット制に。外食業界の新トレンドとなるか?

2014.12.11 10:00
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変わりつつあるレストラン業界。

今夜は、今週末は、来月は外食しようかな。レストランの予約は、どの段階でいれますか? 地球上で最も人気レストランの予約がとりにくいと言われているニューヨークの街で、予約の仕方が変わりつつあるといいます。レストラン予約にどこまでお金をだせますか?

高級レストランにおけるチケットシステムは、近年少しずつですが導入されつつあります。ネット予約の充実と、そのわかりやすさ(空席の数などの透明性)が売りとなっています。が、レストランチケットシステムを手がけるスタートアップTockは、予約時に食事代をチケットとして購入する、または席確保のためにいくらか前払いしておくという仕組みを提案しています。

すでにいろいろなレストランがパートナーとして名乗りをあげており、Tockはレストラン業界にとってなくてはならないアプリになると豪語しています。ネタ元のEaterのインタヴューでは、レストランオーナー兼制作者であるNick Kokonas氏が、旅行ならばオンラインで飛行機の予約もできるということから、レストラン業界も同じようにネットで購入できればいいのに、と自身のアイディアを語っています。

野球の試合を楽しむためのチケットのように、レストランの席を食事代込みのチケットとして事前購入できるという仕組みは、有名シェフの人気店ならば十分運営可能でしょう。では、外食業界全体ではどうでしょうか。

Kokonas氏のブログでは、彼のもつシカゴのレストランの状況が書かれています。2011年から予約チケットシステムについて考えており、多くのレストランオーナーが予約に関して人員を割くべきか否か、より多くのテーブルを予約席にまわすべきかなど試行錯誤している様子を綴っています。Open Tableのようなオンライン予約システムは、これらの悩みを解決する助けにはなっているものの、十分ではないとKokonas氏は語ります。Open Tableにある空席は、店側が持つすべての空席と同じ数ではないというのは、予約する側も知っていること、また予約だけして当日来店せずとも何のペナルティもなく、店側は損失を抱えることとなります。

レストランと顧客のためにもっといい特別なシステムはないのか、そこでKokonas氏はチケットシステムに乗り出しました。顧客に対して、店側の席をすべて見せることができる予約システム、行くかわからないけれど一応予約だけしておくかの考えを防ぐことができるシステム、それが彼の描くものです。

Tockのチケットモデルで最も大きなポイントとなるのは、席の価格差。スポーツ観戦の席がランクに応じて価格が異なるように、レストランでは時間に応じて席のランクが変わる=値段が前後するということです。混雑する時間は席ランクがあがるわけです。同じ物を同じ席で食べるのに、水曜の夜10時に食べるよりも土曜日の夜7時に食べる方が高くなる、これがポイントです。大きな魅力となる一方、物議をかもす点ともなりそう…。もちろん、これは席ランクが下がる方面にも作用する話、例えば平日の早い時間ならば同じ物を同じ席で食べても安くなるなど、お店が空いている時間は安いわけです。

Tockのシステム参加にすでに名乗りをあげているレストランもあり、来年2015年初頭のシステム開始と同時に使いはじめる予定だといます。導入を決めているレストランのいくつかは、全米でもトップクラスの予約困難な人気店。

レストラン予約チケットシステムは、これからのトレンドとなるのでしょうか? コンサートやスポーツの観戦チケットを買うように、レストランもチケット制になっていくのでしょうか。これからの世の中、未だに電話予約なんてというのはわかります。記念日や誕生日など、大事な食事会はチケットが事前購入できれば確実で安心でしょう。レストラン側も、無連絡の来店なしでも損失をかぶることはありません。チケットシステムは、時と場所(レストランの種類や人気など)を選んで使うには、今での予約の概念を取り払うことができれば、レストランと顧客双方にとっていいシステムとなりえるのかもしれません。

来年スタート後、どうなるか。続報に期待したいところです。


image by Alinea
source: Eater

Alissa Walker - Gizmodo US[原文
(そうこ)

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