どんどん進む「ルイジアナ沈没」を救う手は?

どんどん進む「ルイジアナ沈没」を救う手は? 1

アメリカのルイジアナ州は、沈んでいっています。「そんなこと言ってもどうせ一年で数センチとかでしょ」と思われるかもしれませんが、その陸地が海に飲まれていくスピードはなんと、1時間でサッカー場サイズの土地が無くなるほど。

この例がわかりやすいかわかりにくいかは別として、スイーツとジャグジーで例えるとすると、ルイジアナは「絶え間なく温度と水位が高まっていく渦巻くジャグジーの中にある、ゼリーで作られたレイヤーケーキと言えるそう

このままなにもしない場合、アメリカの石油とガスの30%を占める製油所やパイプラインが水没してしまいます。これをどうにか止めるには「月にロケットを打ち上げる」ほどの途方も無いスケールの計画と、500億ドル(約6兆円)ほどの経費が掛かってしまうよう。

ミシシッピ川河口部の三角州「ミシシッピデルタ」を元に戻そうという壮大なスケールのこの計画。石油会社に川を掘ってもらい(浚渫)、川から掘りあげた堆積物を使い海の侵食を食い止めるというのが基本的なアイデアです。

それを実現させるための方法も2つあるようですが、どちらも一長一短のようです。

シンプルな方の案では、川底と沖合から掘りあげた堆積物を侵食されている湿地帯にパイプで持ってくるというものがあります。利点は早くて安いこと。しかし、この方法は一時的な解決にしかなりません。

もう一つの案では、川の流れそのものを変えて、堆積物を流し込む案です。

このアイデアは、ミシシッピ川の淡水と堆積物をそれを最も必要とするところに移動させるというものです。川の水量が高い際に、河口堤防の特別に設計されたゲートを開き、淡水と堆積物が付近一帯を洗い流すようにするのです。

この排水路なら数ヶ月ではなく、何十年もの間土地を保つことができるでしょう。理論上は川が流れ続ける限りやっていけます。

こちらの案の問題点は、まだ誰もしたことがないということ、そして、これが完成するまで50年掛かるということ。その間にルイジアナが沈没しちゃわないか心配です。Wikipediaでもルイジアナ州の地形の項目でその原因が書かれていますので、「日本沈没」ならぬ「ルイジアナ沈没」が気になる方はそちらもどうぞ。

image by: Louisiana Coastal Protection and Restoration Authority

source: ProPublica

Sarah Zhang - Gizmodo US [原文]

(abcxyz)