新国立競技場をめぐる争いの醜さが加速している

2014.12.12 16:00
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まるで建築家たちがもっと悪評を得たいかのようですね。

日本の建築家たちがザハ・ハディド設計の巨大なオリンピックスタジアムに反対しており、そのデザインに対し丸1年異議を唱え続けていることは周知のことかと思います。しかし、先月事態は急激に悪化し、新たに多くの非難が集まる中、ついにザハが閉ざしていた口を開いたのです。まさに最悪の事態です。

事情が呑み込めない方のために簡単に説明しましょう。ザハは2020年の東京オリンピックで使用されるスタジアムのデザインコンペにて、見事選出された建築家です。日本の権威ある建築家たちが即座にでかすぎるだの総工費が高いだの、引いてはデザインが酷いなどと攻撃的とまで言える態度で批判したあのデザインは、コンペで選ばれていたのです。

すでに決まったデザインにも関わらず、反対する人の数はみるみる増え、ついには一般の人までもが反対するようにまでなっています。そして、建設費は当初1,300億円を見込んでいましたが、その後の試算により、最大で約3,000億円にまで膨張することが明らかになり、大幅にコストダウンした代替案が発表されるまでに至ったのでした。

それに対し、今週ザハも対抗する姿勢を見せました。彼女はdezeenのインタビューにて、日本の建築家たちを外国人嫌いの偽善者と批判しています。

「東京の”国立”競技場という建物を外国人に作って欲しくないだけなんですよ。それなのに、妹島和世や伊東豊雄、槇文彦や磯崎新、隈研吾といった建築家全員が、海外で設計をしている」


「コンペで勝てなかったのは勝てなかった人自身の問題でしょう。あの場所にスタジアムを立てる案に反対なら、そもそもコンペに参加すべきじゃなかった」

「がっかりしています。私にはもうどうにもできないんです、デザインそっちのけで勝手に進めているんですもの」

両者ともお世辞にも聞こえのいい話ではないが、おそらく今後もこの確執は続くことでしょう。


source:dezeen , theguardian , CINRA.NET

Kelsey Campbell-Dollaghan - GizmodoUS[原文]

(小山和之)

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