人間、岩になりたい時もある

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アルプスの岩。実はこれ、ひとり用の山小屋です。

車だと普通に通りすぎてしまいますよね。山登りの人だったら窓に気づくかも…。でもやっぱり気づかずに通りすぎてしまうかな?

ゴツゴツとした外観からは想像もつかないほど、中は整然としていて、小さなベッド、折りたたみ式のテーブル、窓、ストーブまでありますよ。

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ヴェルビエの野外彫刻公園内の住宅開発事業の一環で、スイスの設計スタジオ「Bureau A」が6週間かけて設計・施工しました。「アルプスの山々を眺め、山とともに生き、山に隠れて暮らすスイスの伝統」にインスパイアされた隠れ家とのことです。

山小屋の名前は「アントワーヌ(Antoine)」――スイスの小説家シャルル=フェルディナン・ラミュが「アルプス高地での戦い(Derborence)」で描いた主人公の名前ですね。アントワーヌは山崩れで岩の下敷きになりながらも7週間奇跡的に生きのびるのです。

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鉄レバーと合金鉄セメント打ち込んでる辺りは、普通のキャビンと一緒ですね。外観は岩のかたちをつくってスプレーで塗装し、完璧なボカシ処理を施しました。以下は工房での製作過程。

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できあがった岩小屋はトラックにクレーンでゴロンと積んで運搬。ゆっくりゆっく~り山道を進んでゆきます。積み下ろしも、ものすごく慎重です。そりゃそうだ、一歩間違えたら山のふもとまで転げ落ちていってしまいますもんね。

気になるのは宿泊予約できるかどうかですが、宿泊に関する情報は設計スタジオも彫刻公園も明らかにしていません。ただ「見つけた人は自由に入って隠れることができます」(Bureau A)とあるだけ。つまり見つけた者勝ちってことなのかな?

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Kelsey Campbell-Dollaghan - Gizmodo US[原文

(satomi)