なぜ…。連邦通信委員会、「ネット中立性」問題に寄せられた数十万コメントを紛失

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最もセンシティブな時期に、なぜこんなことが起きたのでしょうか。

ソニー・ハッキング事件によって最も関心の高い課題となりつつある「インターネット規制」。ネット中立性について米連邦通信委員会(FCC)に多くのパブリックコメントが寄せられましたが、同委員会によるデータの取り扱いについて信じられないニュースが飛び込んできました。

連邦通信委員会が一連のプロセスとして最近開示したデータを分析したところ、投稿されたパブリックコメントをまるっと紛失し、さらに(あるいは?)無視していたというのです。どのくらい「まるっと」なのかというと、ざっと約34万コメントにものぼります。

ネット中立性を支持するNPO組織Fight for the Futureは、まず寄せられたコメント数にかなりの相違が見られると発表。彼らは連邦通信委員会の古ボケたサイトへ777,364コメントを集めることに一役買っていたんですが、CTOのJeff Lyon氏は、FCCが最近公開した「データから少なくとも244,811(コメント)消えている」と指摘しています。それだけではありません。Sunlight Foundationによる最新の調査結果から、FCCが公開したコメントのうち95,000件が重複してたいたことも判明しました。

なぜこれが問題なのか。Sunlight Foundationの調査報告は「ネット中立に反対する意見がデータの大半を占めている」と結論づけています。ネット中立性への反対意見を唱えたコメントのうち6割は、政界でも大きな存在感を持つ「闇」の大富豪コーク(Koch)兄弟グループによるものだという話も浮上していますが、専門家たちは「アメリカ国民がいかにネット中立性を要求していないか」を議論し始めているんですね。うーん、これはどう好意的に見ても間違っているように見えます

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上の画像はSunlight Foundationが作成したインフォグラフィックです。ネット中立性に対するコメントが支持派(緑)と反対派(赤)で色分けされているのですが、第一ラウンド(画像左)では支持派が圧倒的に多かったにも関わらず、第二ラウンドでは一気に反対派が増えています。この件について、Sunlight Foundationはデータに不一致が認められると言及しています。

一方、連邦通信委員会もまたJeff Lyon氏に対して、たしかに公開データから25万件近くのコメントがなくなっていることを認めています。しかしLyon氏は「現時点では、なぜこのような間違いが起きたのか未だ明らかにされていない。連邦通信委員会は、単純にコメントのエクスポートを失敗したのか。あるいは、最初のプロセスを本当に間違えたのか」と疑問を呈しています。

その真相は誰にも分かりません。でも一つはっきりしたのは、今はかつてなく、僕らがインターネット規制についてこの勝負に負けるわけにはいかないということ。ソニーへのハッキング事件は、過度なセキュリティ措置を容認する方向にむかってはいないでしょうか。

まずはFCCがきちんと叱責を受けること、そしてブラックホールへと吸い込まれた数十万というアメリカ市民の声を見つけ出してくれることを願いましょう。

source: Reddit via Boing Boing

Image by Dan Stuckey

Adam Clark Estes - Gizmodo US[原文

(Rumi)