クラウド×ベアメタルのハーモニー。潜入してわかったSoftLayerのすごさ

2014.12.22 17:00
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クラウドとベアメタルのツインリードがしびれるぜ!

IBMの高性能クラウドサービス「SoftLayer」。簡単に解説すると、世界14カ所にあるデータセンターを高速ネットワークで接続し、セキュリティレベルの高いスムーズなネットワーク環境を使ったクラウドサービスです。

クラウドサービスでよく使われる仮想サーバと、物理(ベアメタル)サーバを併用することができるという大きな特徴を持っており、柔軟なサーバ構成が可能。高速ネットワークに柔軟なサーバ構築ができるという点で、現在注目されているクラウドサービスなのです。

音楽に例えるとすれば、高速な曲から荘厳なバラードまで幅広い音楽性持つメタリカのような感じでしょうか。

だがしかし、我々一般人にとって、企業向けのクラウドサービスとはどんなものなのか、いったいどこがすごいのかいまいちピンときません。そこで、実際にSoftLayerを導入している企業にお伺いして、SoftLayerがどんなものなのか、そしてどれだけすごいのか、レポートしたいと思います。


パイオニアVC様へおじゃまします


ということでやってまいりました。こちらはパイオニアVCさんです。同社では、テレビ・Web会議システムやディスカッションテーブルなどの会議システムソリューション、および電子黒板や授業支援システムなどの提供を行っています。今回は目黒本社におじゃまさせていただきました。


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左:代表取締役副社長 間下浩之氏
中央:VC事業開発部長 佐藤匡弘氏
右:ソリューションセンター テクニカルソリューショングループ グループマネージャー 谷垣聡一氏


会議システムソリューションのうちのひとつ「xSync Prime Collaboration」にSoftLayerを導入しています。ということで、パイオニアVCの方々にお話をお聞きしました。


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部屋に入ると、そこには2台の大型ディスプレイが。まずは挨拶代わりに俺たちの曲を聞いてくれと言わんばかりに、xSync Prime Collaborationのデモストレーションをしていただくことになりました。

実はこの2台のディスプレイは独立したマシンで、SoftLayerの香港のデータセンターのサーバを介して接続されています。

まずはパイオニアVCの川崎事業所のオペレーターの方と接続し、会話をします。普通、インターネットを使ったWeb会議システムの場合、多少音声や動画のレスポンスにタイムラグが生じることが多いのですが、xSync Prime Collaborationではタイムラグはほぼゼロ。オペレーターの方がディスプレイの裏にいるんじゃないかと思うくらいです。


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これは、川崎事業所のパソコンで表示されている3D CADの画面です。xSync Prime Collaborationでは、パソコンのディスプレイに表示されているものをそのまま共有できます。この3D CAD上のオブジェクトは、双方向で動かすことが可能です。


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画面上に書き込みをすることもできます。まるで紙の資料を挟んで向かい合っていろいろ話し合っているかのような感覚です。


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Webカメラで映した映像を見ることも可能です。しかし、ただ映像が見られるだけじゃないんです。


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ズン!


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ズンズン!とこんなにクローズアップできます。しかも、画質劣化が最小限に抑えられており、基板の細部までくっきりはっきり見ることが可能です

これはxSync Prime Collaborationで採用されている圧縮技術の賜物。高圧縮で画像データを送り、それをきちんと解凍して表示するという高度な技術が必要なのです。

主に製造業の顧客が多いため、このような細部がきちんと表示されるということはとても重要なのだそう。確かに、これなら現物を見なくてもどこに不良があるのか、どこを改善すればいいのかを遠隔地同士で会議することができますね。

今度はこちらの動画をご覧ください。



先ほども解説しましたが、左右のディスプレイは独立したパソコン。SoftLayerの香港サーバーを経由して接続されています。そこで、左のディスプレイにタッチペンで文字を書くと、ほぼリアルタイムで右のディスプレイにも表示されます

これはもう、SoftLayerの高速ネットワークのなせる技。エドワード・ヴァン・ヘイレンやイングウェイ・マルムスティーン、クリス・インペリテリ並の速さです。


SoftLayerの特徴とは?


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さて、デモンストレーションをひと通り見させて頂いて、SoftLayerおよびxSync Prime Collaborationのすごさを知ることができました。これからは、パイオニアVCの方々へインタビューをしたいと思います。

ギズモード編集部(以下ギズ):xSync Prime Collaborationを提供する上でSoftLayerを導入した決め手は何でしょう。

間下浩之さん(以下間下さん):SoftLayerの一番いいところは、世界中のどこのデータセンターもネットワークが高速で安価。その観点が一番大きいですね。我々は世界中のWebコミュニケーションを手がけているので、データセンター間のスピードはとても重要なのです。我々がいかにいいサービスを作っても、ネットワークが遅ければ台無しです。

ギズ:SoftLayerの特徴として物理サーバ、いわゆるベアメタルサーバと仮想サーバの使い分けができるということが挙げられます。

間下さん:他社でもベアメタルと仮想サーバを選べるところはありますが、SoftLayerは柔軟な構成が可能で、お客様の要求レベルに応じてベアメタルと仮想サーバであるとか、ファイアウォールの種類や他の構成が選べるんです。


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谷垣聡一さん(以下谷垣さん):また、構成は画面上で選べばいいだけなのでとても簡単なんです。SoftLayerはさまざまな構成が可能で、セキュリティレベルとコストのバランスによって多様な選択肢をお客様に提供できるというのが大きいですね。

ギズ:スピードの面に関しては、ベアメタルと仮想サーバではどちらが上とかあるのでしょうか。

谷垣さん:パフォーマンスを求めれば求めるほど、ベアメタルを選択する確率は高くなります。パフォーマンスを求めると、必然的に規模が大きくなるため、ベアメタルが選ばれることが多いですね。

ギズ:xSync Prime CollaborationにSoftLayerを選ばれたのはいつ頃なのでしょうか。

間下さん:2013年7月にIBMがSoftLayerを買収したのは知っていましたが、実際に導入を検討したのは2014年の1月ですね。そのときに、SoftLayerが世界中にデータセンターを作ると聞いて、導入を考え始めました。その結果、xSync Prime Collaborationとの相性がよいということがわかったので、6月下旬に谷垣くんに検討をはじめさせて、7月には一気に決めました。

ギズ:決め手は世界中にデータセンターがあるというところですかね。

間下さん:そうです。それに加えて、IBMの営業力です。IBMさんと一緒にやっていれば、SoftLayerを使うだけではなく、さらに上のレイヤーでビジネスができるという期待値もあります。

佐藤匡弘さん(以下佐藤さん):IBMのSoftLayerとうちのxSync Prime Collaborationを一緒に売ると、IBMのチャンネルを使えるというのも大きな点だと思います。


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ギズ:今回、東京に新しくデータセンターができるということですが。

間下さん:日本のお客様は、やはり日本のサーバがないと不便な面があります。各国のデータは、その国のデータセンターになければいけないというレギュレーションがあるんです。だから、東京にデータセンターがあったほうが安心感は高いですよね。必須といってもいいでしょう。

ギズ:SoftLayerはAPIが豊富に用意されているというのも特徴のひとつですが、これが役立ったことなどありますか?

谷垣さん:APIが多いということは、選択肢のバリエーションが増えるということなんです。SoftLayerは多機能で、技術者にとってはやりたいことができる環境です。最終的な仕様に対して、バリエーションの最適化ができるんです。やりたいことに対して制約があって詰まってしまうということがない。そこが我々にとっては最大のメリットですね。


SoftLayer導入で変わったこと


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ギズ:SoftLayer導入前と導入後では、変わったことはありますか?

谷垣さん:システムの構築パッケージのバリエーションが圧倒的に多くなりました。以前の100倍くらいにはなっているのではないでしょうか。それまでは2、3パターンの構成があって、それをお客様に当てはめていただけだったのですが、今はニーズに合わせて細かく構成を変えていけるというのが、大きく変わったところです。

ギズ:なるほど。以前はレッド・ツェッペリンディープ・バープルレインボーといったハードロックヘビーメタルというジャンルだけだったのが、メロコアデスコアスラッシュメタルグラインドコアデスメタルフォークメタルパワーメタルシンフォニックメタルなど、さまざまなジャンルが選べるようになったというのと似ていますね。xSync Prime Collaborationの機能的に大きく変わったところなどはありますか?

谷垣さん:パフォーマンスが圧倒的に変わりました。例えば遅延にはいろいろなケースがあります。ネットワークの遅延であったり、パソコンが遅い場合、アプリケーションが原因の場合もあります。遅延を解消しようとアプリケーションの見直しをいくらやっても、ネットワークが遅ければ成果は芳しいものではない。しかし今は、アプリケーションの遅延を解消すればパフォーマンスが向上するという土壌がSoftLayerによってできあがっているので、やればやるほどパフォーマンスが上がるという状況になっています。


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ギズ:SoftLayerを導入してビジネスにも変化が出てきましたか?

谷垣さん:ビジネスへの対応力とスピードがアップしました。。SoftLayerは試用ができます。お客様から試用したいというケースが多いのですが、以前はデータセンターに見積もりを取って、見積りが戻ってきたら発注。数日後にオーダーというように、1週間ほどかかっていました。その間にお客様が他の企業と契約してしまうということもありまして。しかし、SoftLayerは数時間単位ですべて整えることができます

佐藤さん:中国と日本に拠点がある企業でxSync Prime Collaborationを導入したいというお話があって、香港サーバでやってみたのですが、思ったほどパフォーマンスがよくなかったんです。そこですぐシンガポールでサーバを立てなおしてテストをしたら、結果がよかったのでそちらを採用したということもあります。

ギズ:1週間2週間かかっていたものが、数時間でできるようになったというのは、ビジネス的に大きいですね。

谷垣さん:お客様の印象も変わってきますよね。手続きがほとんど必要ないというのは、SoftLayerの大きなポイントだと思います。

あまりクラウドサービスに詳しくないギズモード編集部に対しても、わかりやすく丁寧にお話くださいましてありがとうございました。特にベアメタルも選べるというのは導入側のメリットが大きそうです。


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しかし、今回のxSync Prime Collaborationのデモンストレーションにも驚きました。インターネット回線であれだけタイムラグのないレスポンスを実現しているというのは、SoftLayerだけではなくパイオニアVCさんの技術力の高さがあってこそだと思います。思わず取材中に、「すごいねー」って顔を見合わせちゃいました。

このxSync Prime Collaborationのサービスも、IBMのSoftLayerがあってこそ。そして、SoftLayerのデータセンターが東京にもできるということで、ますますSoftLayerへの期待は高まります。

SoftLayerでは、30日間無料で仮想サーバのお試しができたり、新規データセンター設立時には特別価格でサービスを利用できるキャンペーンも随時開催しています。企業で導入を考えている場合は、このようなトライアルを活用してみるといいかもしれませんね!

それでは、最後に今回お話くださったお三方との記念撮影でお別れです!


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source: IBM SoftLayer(ソフトレイヤー)IBMの高性能クラウド
Special Thanks: パイオニアVC

(三浦一紀)

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