2015年、目指すは火星でなく金星? NASAが有人探査計画を明らかに…

飛行船金星へと向かう!

宇宙計画に飛行船が主役を果たすだなんて、とっても夢のある素敵な話が、地球のお隣りの金星で現実のものとなりそうですよ。金星といえば、やはり地球よりも太陽へグンと近い周回軌道を回っている分だけ、過酷すぎる環境が思い浮かぶと思います。実際に金星の地表面の温度はセ氏460度を超える灼熱の地獄で、気圧は地球の92倍という、とてもじゃないですが容易に宇宙飛行士を送り込めるような環境ではありませんから……。

しかしながら、新たにNASAのLangley Research Centerが打ち出すHigh Altitude Venus Operational Concept(HAVOC)計画では、金星の地表ではなく、上空50kmに浮かぶ大気を目指すことで、気温も気圧も下がって、より地球環境に近い居住空間の構築が可能となり、初の有人金星探査が実現できるとされていますよ。同エリアの気温は75度とされているものの、気圧や放射線量は地球の表面とほぼ同じになるんだとか。意外とこれまで何度も探査機を送り込んでいる火星よりも近くに、かえって過ごしやすい場所が、金星の上空へ目を向けることで見つかったのかもしれませんね。

NASAのLangley Research Centerでは、まず第1フェーズとして遠隔操作のロボット飛行船を探査へ送り込み、続いて、第2フェーズでは巨大な全長130mのソーラーパネルに覆われた飛行船へ2名の宇宙飛行士を乗船させつつ、30日間に及ぶミッションが計画されているようです。なお、全5フェーズからなるHAVOCの最終段階では、金星の上空に浮かぶクラウドシティを建造しながら、将来的には金星のコロニーへと人類を移住させる壮大なビジョンまで描かれているとのことですから、この計画がどんなふうに今年は進展していくのか、ちょっと楽しみに見守りたいところですよね〜。

source: Extreme Tech

Andrew Tarantola - Gizmodo US[原文

(湯木進悟)