ハーバード大、電子機器をプリントできる3Dプリンタを開発

ハーバード大、電子機器をプリントできる3Dプリンタを開発 1

電子回路のプリントを可能にする3Dプリンタ技術に関してこれまでいろいろと議論されてきました。ハーバード大学の研究チームはこのほど、電子回路プリント技術を搭載した3Dプリンタ「Voxel8」を発表しました

Voxel8の見た目はデスクトップサイズの3Dプリンタ「Makerbot Replicator」のようです。しかし、価格は9,000ドル(約100万円)と3倍します。なぜこんなに高いのか? それは、プラスチックフィラメントによるプリントができるだけでなく、伝導性インクを使って複雑な電子回路をプリントできるからです。伝導性インク技術を実用化した3DプリンタはVoxel8が世界初と言われています。

Voxel8は、個人が3Dプリンタを使って電子機器をカスタマイズする新時代の到来を示していると言えるでしょう。Voxel8の開発に携わったハーバード大学のJennifer Lewis教授は「複数素材による3Dプリント技術は、電子機器のカスタマイズを広く普及させるだけでなく、個人が本当につくりたいものをプリントすることを可能にするものだ」と指摘しています。

現在、Voxel8は複雑なガジェットをプリントすることはできませんが、既存の3Dプリンタに比べるとプリントのバリエーションは多いと言えるでしょう。例えば、小型クアッドコプターのボディのプリントはすでに可能です。

ハーバード大、電子機器をプリントできる3Dプリンタを開発 2

予約販売中のVoxel8デベロッパーキットには、3Dプリンタ、PLAフィラメント、伝導性インクが含まれます。今後、新素材が追加されるとのことです。また、Voxel8は電子機器プリント専用の3Dソフトウェア開発でAutodeskと提携しています。Voxel8システムのアップデートが進めば、補聴器のような複雑な電子機器もカスタマイズしてプリントできるようになるでしょう。Voxel8は2015年中に出荷されるとのことです。

Imaged by Voxel8

Adam Clark Estes - Gizmodo US[原文

(岡徳之)