チップが高くなるニューヨークのタクシー。その額年間6億円以上

チップが高くなるニューヨークのタクシー。その額年間6億円以上 1

ちりも積もればなんとやら、気になる派と気にならない派がはっきり分かれそうなニュースです。計算した人は気になる派と見た。

ニューヨークのタクシー運転手さんたちは大変です。毎日、酔っぱらい、怒っている人、飲み食いしようとする人、犯罪、そしてウーバーなどなど、様々な強敵との戦いを強いられています。そして今回、運転手さんの新たな悩みの種になりそうなものが追加されました。それがチップの問題です。

ニューヨークのシンボリックな黄色いタクシーは、後部座席に小さなモニターが取りつけられています。CMが流れたり現在地が地図で確認できたりするこの端末、一番大事な機能は精算です。精算の際には、チップを金額かパーセンテージで指定できるのですが、大半の人はデフォルト設定の20%を選んでチップを支払うそうです。ところが計量アナリストのBen Wellingtonさんによると、この20%のチップ、精算システムのメーカによって微妙に計算方法が異なるとのこと。この計算方法の違いにより、多く徴収しているシステムは、年間520万ドル(約6億1000万円)も多く徴収しているそうです。

Wellingtonさんは、ビジネスウィークの記事の「午後4時以降はチップが1%増える。ラッシュアワーは、満員電車よりもタクシーによるプライバシー確保や便利さがありがたがられているからだ」という説に納得できず、公開データを元に自らのブログで検証を行ないました。すると、精算システムを提供している2社のうちの1社、Creative Mobile Technoogies(CMT)のシステムは午後4時以降の乗車にかかるサーチャージもチップ計算に含まれており、もう1社のVerifoneのシステムでは含まれていないことを発見しました。つまり、同じデフォルトのパーセンテージ(20%)を選択した場合でも、20%をかけられる数が異なるため、チップの金額が変わってきてしまうのです。ちなみにCMTのシステムだと、有料道路の料金やニューヨーク州都市交通局(MTA)の税金もチップ計算に含めているそうです。

Wellingtonさんは、このCMTの計算方法による影響を以下のように述べています。

多く支払われたチップを見積もるため、CMTの乗客がクレジットカードでデフォルトチップを支払ったデータを見てみました。2013年に多く支払われたチップは有料道路によるものが200万ドル、MTAの税金によるものが320万ドルで、年間合計は520万ドルになります。これを言い換えると、CMTを搭載しているタクシーの運転手あたり、年間約200ドルも多いチップをもらっているということです!

CMTを搭載しているタクシー運転手にとっては朗報でしょうが、Verifone派にとっては不公平感がありますよね…きっとタクシー運転手は精算システムのメーカを選ぶことができないでしょうし。乗客としてもちょっと納得ができないような気がするのですが、「じゃあ、渋滞が激しいマンハッタンで、やっとの思いでタクシーを捕まえたあとに精算システムを確認してから乗り込む?」と言われると…うーん、それは非現実的かも…。

Kate Knibbs - Gizmodo US[原文

(conejo)