未だフルアナログの写真家、Andre D. Wagnerが考えていること

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忠実に再現するにはデジタルじゃダメなんだ。

ご存じの通り、未だにフィルムで写真を撮り続けている人は決して多くはありません。撮影したフィルムを自分で現像する人はさらに少なく、暗室でプリントまで行う人は、本当に希有な存在といえるでしょう。

Andre D. Wagnerさんは、その希有な写真家のひとり。

この動画は彼の写真が出来るまでのプロセスが見られるだけでなく、彼のストリートフォトに対する向き合い方まで見せてくれます。映像自体はありふれたポートレイトの映像のようですが、私がこれを気に入っている理由はいくつかあります。

ひとつは、前述したアナログで写真を作るというプロセスのうち、特にプリントの工程です。多くは、フィルムで撮影したとしても、そのネガをスキャンしデジタルで処理する人が大多数です。しかし、本当にフィルムに写っている画を忠実に保持し、再現できるのは暗室でのプリント作業のみなのです。実際Wagnerさん自身、非常に価値のある(そして中毒になる、夢中になる)プロセスだと語っています。

もちろん技術的なことだけでなく、Wagnerさんはストリートフォトに対する向き合い方に関して、自分なりの考えを明確に持っています。また、この映像を通して、彼が写真を撮ることに対して何を見いだしているのか、彼のテーマがどのように影響し合い、それが彼をどのように駆り立てているのかを明確に語っているんです。

彼の写真の質やプロセスに対する丁寧な姿勢こそが、彼の作品をより際立たせていると言えるでしょう。

source: Leica Rumors

Michael Hession - Gizmodo REFRAME[原文

(小山和之)