新しいマルウェアは、飛行中のドローンも落とせる

新しいマルウェアは、飛行中のドローンも落とせる 1

あなたのドローンも、そろそろセキュリティが不安になるかも?

ドローンとは、言ってみれば空を飛ぶコンピューターです。そして自動操縦が新しいスタンダードになるにつれて、ドローンは自分で思考するコンピュータとしての面が急速に強くなっています。だからこそ、Maldroneは恐ろしいソフトウェアなのです。

Maldroneは「初のドローン用バックドア」を自称しています。セキュリティ研究者のRahul Sasi氏に開発されたこのマルウェアは、ドローンの自己決定ユニットを混乱させ、ハッカーに操作を委ねるようにしてしまいます。一度ドローンが感染すると、ハッカーは自由にドローンを操作でき、好きな場所に飛ばしたり墜落させる事も出来ます。

例えば、Maldroneに感染した自動操縦の飛行機が人混みに向かって飛び、突然エンジンが停止した時を想像してみてください。他にも将来的には、Maldroneのようなソフトが配達ドローンを狙い、配達先をハッカーの家にしてしまう事もできるのです。Sasi氏本人も、Maldroneによって遠隔監視は容易になるだろうと認めています。

Sasi氏はMaldroneのデモを行い、ソフトの詳細をハッカーフォーラムに公開しました。

UAV用のマルウェアこれが初ではありません。ですが、いくつかの点でMaldroneはユニークと言えます。まず、Sasi氏自身も指摘しているように、過去のマルウェアはドローンのAPIを狙いますが、Maldroneは直接自己判断ユニット、つまり頭脳を狙います。

また、他のマルウェアは特定のメーカーやモデル限定でしたが、Maldroneはどんなドローンのソフトにも効くようにデザインされています。デモンストレーションではParrot ARを乗っ取りましたが、Sasi氏はDJI Phantomでも使えるようにするそうです。

ですが、ドローンをお持ちの方はご安心を。Maldroneの性能はまだ限定的です。映像をご覧になれば分かりますが、Sasi氏がドローンを感染させるにはかなり近づく必要があります。なので、ドローンの周囲に気を配っていれば心配はありません。

しかし、このドローンマルウェアが危険である事には変わりません。改めて、ドローンのセキュリティを真剣に考える時が来たと気付かされたのではないでしょうか。酔っ払った政府関係者がPhantomをホワイトハウス周辺に飛ばすのも問題ですが、コンピューターウィルスがドローンの大群に感染する事の方が遥かに深刻です。そして何より恐ろしいのは、それが既に可能だと言う事です。

Image: Getty Images

source: Hacker News via Forbes

Adam Clark Estes - Gizmodo US[原文

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