アメリカ麻薬取締局がおとり捜査で調子に乗りすぎ大ピンチ

アメリカ麻薬取締局がおとり捜査で調子に乗りすぎ大ピンチ 1

そりゃ怒るでしょ・・・・!

米司法局は麻薬取締捜査官がおとり捜査で、ある女性の写真を勝手に盗み出し彼女になりすましFacebookのアカウントを作った事に対する和解金13万4,000ドル(約1,590万円)を支払ったそうです。

なぜまたこんなことになったのかというと、事の始まりは2010年に戻ります。友達に「Facebookの写真見たよー。」と言われ、なぜ?と不思議に思ったのがこの女性、サンドラ・アークエットさん。なんと彼女はFacebookのアカウントを持っていなかったのです。それなのに、友達によるとサンドラさんはBMWの上に下着姿でセクシーなポーズを決めている写真などをどんどん投稿している、というのです。

慌てて見てみると、確かにそこには本当にセクシーな写真の自分が。しかし投稿した覚えも指名手配犯に友達申請した覚えもありません。麻薬取締局が勝手に使っていたんですね。

実はサンドラさん、過去に逮捕された際に携帯電話が没収されていたのです。そして麻薬取締局のTimothy Sinnigen捜査官が中にあった下着姿の写真から息子や姪と一緒に映る写真までいろんな写真を盗み出し、それでFacebookのアカウントを作成。彼女になりすまして麻薬事件の容疑者にコンタクトを取ろうとしていたのです。というのは、サンドラさんの逮捕容疑は流通目的のコカイン所持。彼女のコネクションを利用しようとしていたようです。

でもそんなのサンドラさんが許すわけがありません。訴えました。そしてFacebookも、たとえ政府であっても個人情報を盗みサービスを利用することはなりすまし犯罪だという書簡を書き、アカウントは早速削除されました。Sinnigen捜査官はどうやら少なくとも3カ月もの間サンドラさんになりすましていたとのこと。

政府が不法になりすましをして訴えられたケースは他にもたくさんあるそうです。例えば以下の2件。

FBI捜査官がコンピュータ技術者になりすまし、ラスベガスで違法オンラインスポーツ賭博をするハイローラー(高額の掛け金のみをするギャンブル)スイートルームに不正に入り込んだと告発。訴えたのはネット賭博事件の刑事被告人たち。

政府職員が修理業者を装い、ギャンブルを行うスイートルームで証拠を集めるためにわざとネット回線を切ったと告発。訴えたのはアジア人のギャンブル集団。

アメリカの法律では、個人の所有地は一般的に令状を得ない限り、理由なき捜査をすることは禁じられています。そのため、法に従わない方法で集められた証拠品は法廷では証拠としては認められないんだそうです。

結局、司法局は自分たちの捜査に落ち度はなかったとしています。サンドラさんが和解に応じたことで、訴えは取り下げになりそうですね。でも麻薬取締局はSNSでおとり捜査を続ける限り、またたくさんの和解金を支払う羽目になりかねないので、今回の一件で不法なおとり捜査は落ち着くかもしれませんね。

source: AP

Kate Knibbs - Gizmodo US[原文

(リョウコ)