JASSM-ERは900km以上飛ぶ最新の長距離巡航ステルス亜音速ミサイル

2015.01.03 10:00
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敵の射程外から、強烈な一撃を!

アメリカ空軍は20年をかけて、長距離・半自動巡航ミサイルを開発してきました。AGM-158 Joint Air-to-Surface Standoff Missle、略して「JASSM」と呼ばれるこの長距離巡航ミサイルシリーズの最新作「JASSM-ER」は、これまでのものよりも倍の距離を飛ぶことができるステルス亜音速ミサイルです。

元々のJASSMはテレダイン社のターボジェットエンジンを搭載した14フィート(約4メートル)のミサイル。その形はレーダー反射断面積がなるべく小さくようデザインされています。1発のJASSMには約454kgの一般的な弾頭を搭載し、B-2Aスピリット、B-1Bランサー、B-52Hストラトフォートレスなどの爆撃機や、F-15Eストライクイーグル、F-16ファルコンなどの戦闘爆撃機など、様々な航空機で使用可能となっています。ミサイルにはGPSも搭載され、発射されてからターゲットに向けて最長230マイル(約370km)を誘導、その後の最終進入は赤外線追尾装置によるものとなっています。

米空軍によって1995年から開発されてきたAGM-158 JASSMシリーズは、発射実験の失敗、性能とデザインの問題により、あと少しで開発中止のところまで追い込まれることもありました。しかしそれらの問題点を解消し、登場したのがこの新作、JASSM-ER(Extended Range/射程延長型)というわけです。

そしてこのJASSM-ERは、大きくなったガスタンクと、より効率的なターボファンのお陰でその先祖であるJASSMの2.5倍以上もの距離、575マイル(約925km)もの距離を飛べ、GPS妨害シグナルにも対抗できるようになっています。小爆弾ディスペンサーも考慮されていましたが、最終的には除外されました。JASSMとJASSM-ERの部品の70%は同じものとなっているため、製造コストは抑えられているということ。とは言ってもお安くはありませんが。

公式配備は今年の4月からで、今月初めからは工場フル可動で製造。米空軍は2020年台の製造終了までに、2,400発のJASSM(1発85万ドル/約1億円)と、3,000発のJASSM-ER(1発132万7,000ドル/約1.6億円)を購入予定とのことです。

でも2020年台にはきっともっと凄いミサイルが開発されていることでしょうねー。もちろん使われないことが一番ですけど。


source: Wiki - Lockheed - DID - Missile Threat

Andrew Tarantola - Gizmodo US[原文

(abcxyz)

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