音響こそが主役な、素晴らしい映画たち

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映画館は大画面と音響で、最大限に映画を楽しむことが出来ますが、それを再び家で楽しもうとするのは、正直難しいのが現状です。一番に優先されるのは大画面であること。そこで没入感を求めるのですが、どうしても音響は後回しになってしまいます。

しかし音響に力を入れている作品もたくさんあるので、それらを一度確認してみましょう。


「プライベート・ライアン」(1998)

音響こそが主役な、素晴らしい映画たち 1

戦争映画というジャンルは音にこだわりますが、中でもずば抜けているのがスティーブン・スピルバーグ監督の「プライベートライアン」です。

ストーリーテリングの上で鍵となっているこの音響をデザインしたのは、「ジュラシック・パーク」で恐竜の声を生み出したことで知られ、アカデミー賞を5回も受賞したことがあるゲイリー・ライドストローム。

スピルバーグ監督は、ライドストロームに「ハリウッドらしくないリアルな銃撃戦」を追求することを注文し、本物の銃を使って銃声を録音する等して第二次世界大戦の様子を生々しく再現することにしたのでした。

ちなみに、このリアルの追求は音響だけに止まらず、俳優たちの心情にも当てはめられました。二等兵を救出するために編成されたチームの気持ちを理解させるために、ライアン役のマット・デイモン以外の俳優達をブートキャンプ同等の訓練に10日間も参加させたのです。

過酷な訓練を強いられた俳優達は、撮影が開始する頃には疲れ果てて心も荒んでおり、何も知らないデイモンが撮影に参加した時には、剣呑な雰囲気になっていたのでした。


「ゼロ・グラビティ」(2013)

音響こそが主役な、素晴らしい映画たち 2

サウンドディレクターのグレン・フリーマントルは、体に触れて体自身が音を伝道させる以外に音を出す方法が無い空間で、触れた時の振動で音を作ることにしました。

映画は無音から始まり、音が聞こえ出す...。この聞こえてくる音のポイントは、サンドラ・ブロックの息遣いや鼓動、会話、ラジオから流れる音楽といった内側から発せられるものということ。

ジョージ・クルーニーにせよサンドラ・ブロックにせよ、触れていなければ何がぶつかり合っていようとも音を発生させていないのです。


兄弟メディアのコタク・ジャパンでは、その他にもたくさんの作品を掲載していましたので、気になる方はアクセスしてみてください。これらの素晴らしい音響が楽しめる映画を、サラウンドシステムは無理にしても、良質なヘッドフォンを買って楽しんでみるのもありかもしれませんよ。

source: コタク・ジャパン

(ギズモード編集部)