アップル・ヘルスケアで毎日の健康データをトラッキングする方法

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アップルが横浜に開発拠点を作る理由は「ヘルスケア分野への注力」という噂も囁かれている今日このごろ。様々なソースからデータを集めて医療情報を蓄積し、日々の活動やエクササイズをモニタリングしたり健康促進をはかっていく「ヘルスケア・プラットフォーム」について、ここであらためておさらいしたいと思います。

アップルのヘルスケアアプリは、iPhone 4S以降 / iPod 15世代以降のiOS 8で登場しました。同アプリはiPhoneやiPodのセンサーから自動的にデータを抽出して私たちの活動や習慣を浮き彫りにするだけでなく、サードパーティーのデヴァイスやサーヴィスとも連携。ヘルスケアアプリやHealthKitプラットフォームとつながっているEndomondo、Runtastic、Garmin Connect、Nutrino、Qardioといったサービスとも何らかの形でつながっています。

自動モニタリング

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iPhone 6やiPhone 6 Plusでヘルスケアアプリを開いてみると、デヴァイスに搭載されたM8モーションセンサーで計測した歩数や移動距離、登った階段の階数などが確認できます。ほかのアプリやデータソースと接続している場合は、消費カロリーや体重、心拍数、そのほかあらゆるデータもあわせて一括で見れますよ。

スクリーン上部の「日」「週」「月」「年」ボタンを押すと短期から長期まで様々なスパンでデータを俯瞰でき、それぞれの表をタップするとより詳細な情報へとブレイクダウンできます。次の画面では、ダッシュボードへの表示・非表示を切り替えたり、データポイントを手動で追加したり、どのデータを概要に含めるか選択することも可能。また「すべてのデータを表示」をタップすると、何の情報がいつ記録されたか正確に見ることができます(ただし、データが蓄積されてくると、表示に少し時間がかかります)。

アップル・ヘルスケアは膨大な情報を記録しているため、ダッシュボードに表示されるグラフ数を制限したくなったり、自分にとって最も重要なデータの統計ひとつに絞りたくなるかもしれませんね。非表示にした項目は進捗が確認しづらくなりますが、いつでもアクセスできるので必要に応じて整理すると良さそうです。

健康データ

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画面下にある「健康データ」タブをタップすると、アップルがトラッキングできる様々な種類のデータが明らかになります。こちらは生年月日から倒れた回数まで幅広いデータポイントをカバー。データは手動でも登録でしますが、接続したアプリやガジェットからでも追加できます。あまりにもカバー範囲が広いので、特定の何かを探したいときには画面上部の検索窓を活用すると良いでしょう。

たとえば、「睡眠」データで「睡眠分析」をタップすると、一回あたりの睡眠時間が分かります。自動的にデータ計測できるモノと接続していない場合は、布団をかぶって寝ていた時間を手動で登録すると良いでしょう。「データポイントを追加」を選択して詳しい情報を適宜記入してください。「ダッシュボードに表示」をONにするとチャートを概要画面に追加できます。

ヘルスケア・データのほかのセクションも似たような感じです。もちろん、長期的には全てを継続的に入力するよりも自動的に情報を積み上げたいのですが…。ちなみにヘルスケアアプリやHealthKitと互換性のあるアプリは増えてまして、たとえばスマホのカメラで心拍数を計測するInstant Heart Rateやエクササイズのモチベーションを喚起させる7 Minute Workoutなんかもあります。

サードパーティー製サービス

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前述したInstant Heart Rateのようにヘルスケアと連携して動くアプリをインストールしたら、アプリ内にあるデータ共有のオプションをONにすれば、アップルのフレームワークでデータ収集が行われます。「健康データ」画面では、ヘルスケアまたは該当アプリで収集した情報を確認することができます。

これらのアプリは全て挙動が少しずつ異なりますが、それはアップル・ヘルスケアが「複数のセンサーやアプリとデータを送受信するためのハブ的な役割を担っている」という観点からすると、ポテンシャルが高いという解釈もできるでしょう。ヘルスケアにデータを送信するアプリもあれば、ヘルスケアからデータを取得するアプリもあり、またその両方を行うアプリもあります。いまいち実感がわかないという方は、各アプリのヘルプ情報などを参照してみてください。

たとえば、Jawbone UPアプリはアップル・ヘルスケアと連携する注目アプリの一つですが、データは読み書きどちらもできます。また、基本的にはUPのリストバンドはアップル・ヘルスケアと連携させて使うこともできますし、あるいはウェアラブルデバイスがなくてもヘルスケア経由で取得したiPhoneのセンサーデータとUPのアプリを組み合わせて使うこともできます。接続されている全てのアプリを確認するには、ヘルスケアのアプリを開いて「ソース」ボタンをタップしてください。ここではアプリごとに「書き込み」あるいは「読み出し」ができるデータの種類(UPなら睡眠分析と歩数)を確認したり、読み書きの許可を設定することができます。

メディカルID

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ヘルスケアアプリの最後のセクションは「メディカルID」。ここではあなたのアレルギーや臓器提供に関する意思表示など重要な情報を蓄積しておくことができます。「メディカルIDを作成」リンクをタップすると、病気や怪我について、あるいは年齢、身長、体重、使用中の薬、血液型、緊急連絡先などが記入できます。

メディカルIDが最も便利に活用できるシーンは緊急時。「ロック画面に表示」をONにしておくと、あなたを救出しにきた人がロック画面で「緊急」リンクをタップすれば内容を確認できるようになります。非公開にしたい場合は、この機能を無効にしておきましょう。

アップル・ヘルスケアはまだまだ発展途上です。なかなか便利なデータ分析機能もありますが、統計で自分を振り返るという意味ではまだ使いやすさが追いついていない印象もあります。ただし、アップルが自信をもってスタートしただけあって、グーグルのヘルスケア機能よりは今のところ網羅性が高い感じですね。もし「自動モニタリング機能だけで十分だ」というiPhoneユーザーの方は、健康をちょっと真面目に考えてみるきっかけになるかもしれません。

David Nield - Gizmodo FIELDGUIDE[原文

(Rumi)