ポートはこんなちっちゃなものひとつで過去のものになる

映画1本数秒。ケーブルもポートもなし。ただSSDを置くだけでパソコンにデータががぶがぶ吸い上げられていってます!!

どんな黒魔術かと思ったら、裏にこ~んなちっこいものをくっつけてるだけなのでした。

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Keyssaというスタートアップが開発した新技術「Kiss」です。白いプラスティック板についてる黒い四角いの2個、これがなんとコネクタなんす。

コネクタはコネクタでも、スマホやタブレットやノートパソコンにくっつける必要はありません。端末のの面に潜ませておけば、そのドックから狭い範囲に高帯域の無線信号がビンビン飛んで最大6Gbpsでデータが転送できちゃうんです。 かさばる金属製コネクタは一切不要。

つまりQiみたいな無接点充電とペアリングすれば、ラップトップの充電もコネクタ抜きで済んでしまうってこと。マシンの横に無粋な穴(ポート)は必要なし。小型の高速SSDが駆動できる程度の電気を送り、それをマシンに乗っければファイル転送も一発で完了です。

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3Dプリントで作られたKeyssaのSSDケース。金属はどこにも出ていない

これは目で見てもらうしかないと思ってCESで撮ってきました。一番上の動画でKeyssa社がデモしてるのは、まさに今書いたとおりのことです。小型SSDをラップトップにポンと置く。もうそれだけで数百Mb/sという超高速でファイルがラップトップに吸い込まれていくのがわかります。NFCと似てるけど、NFCでここまでの超速は出ません。

ばかみたいに簡単。Kissはもしや「Keep It Simple, Stupid」の略なんじゃないかってぐらいシンプル、です。

Wi-Fiとはココが違う

「そんなものWi-Fiで繋げばなんでも転送できるし、乗っける必要もないじゃん」―まあ、確かにそう。ですけど、Wi-Fiは電波専用のチップと電池がないとつながりませんよね。その点、このKissのコネクタを装着したSSDは、こんな小型で電池もコードも必要ないところが素晴らしいと思いませんか? しかも従来の普通のポートに比べ、充分競争力のあるお値段なんですってよ、メーカーのみなさま。

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ちっちゃくてツルン。電池もコードもないSSD。

スタートアップにしてはやけに本格的だなぁ…と思ったらこの会社、会長は初代iPodデザイナーのトニー・ファデル(NestのCEO)なのでした。かつてはジョブズの次と呼ばれ、Nestがグーグルに買収されてからはラリー・ページの次と呼ばれるなど、なにかと忙しい人です。

よっぽどポートが嫌いだったとみえ、去年11月にはブルームバーグ・ビジネスウィークにこう語ってますよ

「メタルコネクタを差し込む穴のせいで、せっかくの美しい製品も台無し。ここ25年というもの、僕は本当にあれが嫌で嫌でしょうがなかった」「Kiss接続がインダストリアルデザインのイノヴェーションの起爆剤になってくれればと期待してるよ」

Keyssaによると既に一流メーカー複数社とも協働中なのだとか。このコネクタを搭載した製品が店頭に現れるのは今年下半期になる見込みとのことです。

Sean Hollister - Gizmodo US[原文

(satomi)