グーグル、こっそり捜査当局へ個人メールを開示していた件で抗議される

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過去に消去したメールだって危ない……!

匿名の情報提供システムにより、数々の組織団体の機密を暴露してきたWikiLeaksは、米連邦捜査局(FBI)からも職員らが捜査対象となってきたようですが、このほどグーグルが、WikiLeaksの社員のメールや各種個人情報を、ユーザー本人には一切知らせることなく秘かに開示していたことが明らかになりましたよ。

グーグルは2012年3月、米司法省から発行された捜査令状に基づき、米政府当局に対して、WikiLeaksに所属するSarah Harrison氏、Kristinn Hrafnsson氏、Joseph Farrell氏の3名のアカウント情報を開示したとされ、その事実を約3年が経過する昨年末になってから、ようやく本人に通知したと判明。WikiLeaksは現在、この件に関してグーグルのエリック・シュミット氏へ抗議の書簡を送り、さらなる詳細の説明を求めています。

捜査当局がインターネットサービス提供企業に対し、そのユーザーの個人情報の引き渡しを求めるケースは珍しくないものの、過去にはTwitterが当局への抗議を行ない、ユーザーに対して開示請求の実態などを知らせて、ユーザーを保護する側に回った例も存在しています。WikiLeaksは、どこまでグーグルがユーザーのために情報提供を拒む姿勢を取ったのか、そもそも個人情報の開示を行なったという事実のみを知らせるまでにも3年近くを要したのはなぜなのかを問いただしている最中とのことですよ。

なお、どの程度までグーグルが実際にアカウント情報の開示に応じたのかまでは一切明かされていませんけど、当初のFBIの要求には、消去済みのメールも含めた全送受信メールの内容に加え、IPアドレス、登録電話番号、別の連絡先のメールアドレス、アクセス日時やアカウントにひもづけられているクレジットカード番号から銀行口座番号に至るまで、もしもこのすべてが開示されるならば、甚だしいまでのプライバシー侵害に当たる程度に及んでいるんだとか。グーグルが当局の捜査に最終的に協力したのは仕方ないとしても、速やかにユーザーに対して事態が知らされるならば、もっと個人情報を保護する権利を行使できたはずだとも、WikiLeaksは激しく抗議しているそうですね。

あらゆるコミュニケーションが電子的に進められるデジタル時代には、そのすべての情報がユーザーも知らない形で保存されていく可能性があることを、つい忘れがちですけど、どこまでプライバシーが保たれるべきかも含めて、個人情報の取り扱いには大きな課題が存在していますよね。

source: Guardian

Jamie Condliffe - Gizmodo US[原文

(湯木進悟)