温かく軽い上に通気性もいいなんて。その秘密は微量のシルバー

温かく軽い上に通気性もいいなんて。その秘密は微量のシルバー 1

年も明けた1月の寒い日が続く中、ホットなニュースが届きました。スタンフォードの科学者が新しい衣服用繊維を発表したのです。その新繊維は綿で作られているのですが、なんととっても細いシルバーワイヤーでコーティングされているらしいというから驚き。通気性もよく、軽く、そしてなんといっても信じられないくらい暖かい。

でもなんでシルバー?

銀はもともと赤外線を反射する素材で、身体を温めるには最適です。だからといって金属製の服ってなんだか鎧みたいで着心地はよくなさそうですよね。そこで研究者たちは、綿繊維をシルバーワイヤーの溶液に浸してみました。そうして生まれた新繊維は、身体の熱の80パーセントを繊維の内側に閉じ込めることができ、その温かさと言ったら分厚い羊毛の表面と同じレベル。しかも驚くことに、研究者たちは雑誌『ポピュラー・サイエンス』掲載の論文上で、身体全体を覆う面積の服を作るのに必要なシルバーは、たった1ドル分と伝えています。

銀はもともと電導性があるので、シャツに微量の電気を与えてシャツが電気毛布のように温かくなるという特質もあります。さらに研究者たちによると、この新繊維は今まで私たちが使っていた防寒着よりも通気性がよくて軽いので、このシャツを着れば室内でも快適に過ごせるらしいのです。(でもこの言い方だと、みんなが部屋の中でも手袋と帽子の完全防備という想定のもとに話しているように聞こえますが…。)技術だけみると直接省エネにつながるとは思えませんが、でも実際に生活の中で活用できればもっと効率よくエネルギーを使えるようになるかもしれませんね。(しかも電気代も浮く! )

銀が使われた服は以前にも見かけましたが、目的は今回のものとは全く違うもの。強力な抗菌剤でもある銀の粒子は“防臭”のためにジム用の衣服などに使われていたんです。ただこれには銀の小さなかけらが肌の上にはがれ落ちるという話もでており安全性(事実は未確認ですが)を疑問視する声もありますので、今回の新繊維に関しても同様のテストが必要になるでしょう。

そして今、早く温かくて身軽な未来がこないかなぁと思いながら毛布にくるまり、毛糸の靴下を履いてうずくまっている私がいます。待ち遠しいです。

Sarah Zhang - Gizmodo US[原文

(SHIORI)