世界中に広まるコラ画像「ナショナルジオグラフィックの裏側」の裏側

世界中に広まるコラ画像「ナショナルジオグラフィックの裏側」の裏側 1

熊から逃げ回るナショジオクルーの4人組!

と思いきや、これは完璧なコラ画像。「ナショナルジオグラフィックの裏側」というキャプションつきで出回っているニセ物でした。

最近、原文筆者がコラ画像だったという記事を書いたところ、コロラド州の映像作家ティム・スパークスからツイッター経由で連絡がありました。彼こそが、逃げ惑う4人の中の赤毛髭モジャ男で、2011年にこのコラ画像を作ったのだと。スパークスと他の3人は、コロラド州サライダ近辺で映画のロケハンをしていたのだそう。(ちなみにその映画は未完成)

「家族も友だちも、みんな俺たちが山の中にロケハンに行ってるのを知ってたから、熊に追いかけられてるニセ写真を作ってフェイスブックに投稿したらウケるかなと思って。実際、家族にも友達にも大ウケだったよ」とスパークスは言ってました。

送ってくれた、熊を追加する前のオリジナルの写真がこちら。

世界中に広まるコラ画像「ナショナルジオグラフィックの裏側」の裏側 2

フェイスブックに投稿した後、ジワジワと他のサイトにも広まり始め、広まるにつれて段々とおかしなことに。バイラル写真ではよくあることですが、写真のキャプションが微妙に変わっていったのです。

そして、Redditに載ってしまったからもう大変。「野生動物の写真撮影失敗」とか「ナショナルジオグラフィックの裏側」とか、もう誰にも止められない状態に。しまいには「ゴジラの写真撮影失敗」なんてバージョンまで登場。

ま、ここまできたら誰でもコラだと分かりますけどね。

世界中に広まるコラ画像「ナショナルジオグラフィックの裏側」の裏側 3

スパークス以外の人は誰かというと、向かって右の黒Tシャツが「Warcell Productions」のネイサン・フェルプス。真ん中でカメラを持ってよろけているのがテオドア・ウラジミロフ。ちなみに彼が熊を合成した張本人。向かって左のレフ板を持って逃げているのがマリオ・マルチネス。この写真を撮影したのは、役者のブランドン・スミスです。

合成された熊は、もちろんストックフォトから拝借したもの。

世界中に広まるコラ画像「ナショナルジオグラフィックの裏側」の裏側 4

他にも何バージョンか作ったらしいですが、ここまで広まったのだから、間違いなくこれが一番の傑作でしょう。だって、Redditでは今だに投稿されてるんですよ。

世界中に広まるコラ画像「ナショナルジオグラフィックの裏側」の裏側 5

インターネットのデマや嘘ジョークに対する自浄作用って意外と高くないので、こういう写真ってなかなか無くならないんですよね。コラ画像にダマされないようにするのはもちろん、妙な噂はとにかくネットで流れないよう、くれぐれも気をつけましょ。

Matt Novak - Gizmodo US[原文

(的野裕子)