宇宙ステーションへ最速でレンチを送る方法とは?

光の速さで送れる方法がありました。

例えば、誰かが欲しいと思っているものを偶然耳にしたことで、完璧なギフトを贈ったことはありませんか? それがISS(国際宇宙ステーション)で起こりました。宇宙飛行士が以前より必要だと話していたレンチを、ロケット等を使わずに最速で送ることに成功したのです。メールで送るといった形で。

そのレンチは、カリフォルニアのMade in Space社製の3Dプリンタによって作られました。この3Dプリンタによって、多くのテスト製品が11月より試作されていましたが、そのデータはISSにワイヤレスではなく、荷物と同様にロケットで運ばれていました。しかし昨年の12月の終わり、ついにワイヤレスで送られることとなったのです。

Made in Spaceの創業者であるMike Chen氏はISSの無線通信で、Barry Wilmore艦長が「こんなレンチが必要なんだ」と話しているのを聞いたとBackchannelに語っています。

私たちはISSのBarry Wilmore艦長が無線でレンチが必要だと話していたのを耳にしました。そこで私たちはそのレンチをCADでデータを作り、ロケットで荷物とともに送られる前にいち早く彼にメールで送ったのです。

これは、私たちが世界で初めてハードウェアを宇宙にメールしたということなるのでしょう。宇宙のようにとてつもなく遠い場所に物体を届けるには当然デジタルデータで送る方が圧倒的に早いのです。デジタルは光速で送れるのに対して、ロケットは数ヶ月から半年も待たなければいけない場合さえあります。

私たちが可能にした3Dプリンタを使った方法は、ロケットで打ち上げる方法に取って代わるだけの意味があると言えるでしょう。

宇宙ステーションへ最速でレンチを送る方法とは? 1

宇宙ステーションへ最速でレンチを送る方法とは? 2

贈られた宇宙飛行士にとっては、なかなか粋なプレゼントになったことでしょうね。

image by: NASA

source: Backchannel

Kelsey Campbell-Dollaghan - Gizmodo US[原文

(小山和之)