発明から135年の時を経て、白熱電球はアートとして蘇る

発明から135年の時を経て、白熱電球はアートとして蘇る 1

かつての発明が形を変え、闇夜を照らします。

今から135年前の1880年1月27日、トーマス・エジソンは白熱電球の特許を取得しました。彼がニューヨークに発電所を建て、市民の生活に明かりを灯すようになる2年前のことです。時代の最先端を生きていたエジソンも昨今のテクノロジーの変化には驚くことでしょう。

アメリカの特許223,898番の説明文でエジソンは、白熱電球の発明の目的を「白熱光によって明かりをもたらす電球を生産するためで、その電球は電力による明かりを分けるのに高い耐性を持つ」と書いていたそうですよ。やがて時代が変わり、より安価で照度の高い技術に取って代わられてしまったものの、白熱電球の発明というのは世界の電化においても、歴史的にも決定的な瞬間でした。

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白熱電球を持っているヘンリー・フォードと、その初期型を持つトーマス・エジソン。AP Photoより。

現在、世界中の国々や合衆国内の多くの州では白熱電球の廃止に向けた法令が設けられているため、白熱電球は廃れつつあります。何十億個もの白熱電球が処分されるとなれば、膨大な量のフィラメントが破棄されるということ。でもそれをゴミにするのではなく芸術に変えようとするアーティストがいます。 何千個もの古びた白熱電球を集め、雲のような形状の巨大なインスタレーションを作ったのはCaitlind r.c. Brown & Wayne Garrett

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Image by Choo Yut Shing/CC.

上の作品は2014年にシンガポールでお披露目されたもの。彼らは黄ばんでボロボロになった数多の白熱電球を、観客がスイッチを引くことで明かりをつけたり消したり出来る「雲」へと変身させたのです。

コチラはBrownさんが公開したNew Moonという作品のビデオ。この球体のインスタレーションには約5,500個の白熱電球が使われています。電球をはめ込んだパネルが内蔵され、土台についた鋼製の軸で動かせます。訪れた人は自身の手で仕掛けを回せる、つまり月の満ち欠けを変えられるのです。

エジソンは自身の発明がもたらしたテクノロジーの進化を想像できなかったでしょうし、彼自身の発明が衰退していくのも想像しなかったでしょう。でも、時代遅れになってしまった彼の発明を使ったこれらのアートを見たら、なんと思うのでしょうね。

古くなった白熱電球は2人に寄付することもできますよ。

Kelsey Campbell-Dollaghan - Gizmodo US[原文

(たもり)