謎の多い冥王星。従える2つの衛星の姿をついに捉えた

冥王星が従える2つの月の姿が明らかに。

NASAによって2006年に打ち上げられた無人探査機ニュー・ホライズンズが、冥王星を近距離で写した世界初の映像を公開しました。この映像によって、冥王星の周りを回る2つの小さな衛星をこれまでにないほど鮮明に捉えることができ、うち1つは今回初めて撮影に成功したのです。

この2つの月の名前はNix(ニクス)とHydra(ヒドラ)。ニュー・ホライズンズが1月27日から2月8日までに撮影した写真の中にその姿が含まれていました。その写真たちを集めて作られたのが上の7コマの映像。冥王星の周りをぐるぐると回る衛星が見えますか? ヒドラが黄色、ニクスがオレンジ色の四角で囲まれた点です。ニクスのほうが、初めてその姿を映像で捉えられました

左の写真では、ニクスとヒドラは冥王星本体や主衛星カロン、その他周りに散らばる星々の光でほとんど見ることはできません。右の写真では強すぎる光をカットしてあり、その加工処理のせいで実物とは少し異なる強い光の点なども写ってしまっていますが、2つの衛星の姿はより見えやすくなっています。ちなみに、光の筋や暗い筋は撮影したカメラ機器の加工処理によるもので、冥王星本体とカロンの露出過度のために起こるものです。

ニクスとヒドラの存在が最初に発覚したのは2005年。ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した写真の中にその姿が写っていて、ニュー・ホライズンズを打ち上げたチームによって発見されました。ヒドラは冥王星から約40,200マイル(64,695km)離れた距離を38日周期で回り、ニクスは約30,260マイル(48,698km)離れた距離を25日周期で回っています。衛星は2つとも小さく、直径25〜100マイル(40.2km〜160.9km)と言われています。ニュー・ホライズンズがもっと近距離での撮影に成功すれば、もう少し正確な直径が判明するでしょう。

実は、今回公開された映像で終わりではないんです。ニュー・ホライズンズから送られる写真・映像は3月上旬まで続きます。これまで秘密のベールに包まれ続けていた冥王星。これからは少しずつその本当の姿が明らかになっていくようです。

image by NASA/Johns Hopkins APL/Southwest Research Institute

source: NASA

Jamie Condliffe - Gizmodo US[原文

(SHIORI)