空間に線を描くように、自在に3Dプリント。ヒントはクモの糸

2015.02.16 08:00
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ロボットアームで、サラサラっと自由な造形を。

ロボットアーム3Dプリンタも前々からあるものだし、ロボットアームの先端に3Dプリンタがくっついたものも以前ありました

でも、上海で開催された「Digital Future Workshop」でデザイナーのJi Shiさんたちが開発した3Dプリンティング手法「Robotic 6 Axis(6軸)3D Printing」は、従来のものとはひと味違います。



Shiさんたちのチームは、3Dプリンタは重力に依存している限り真価を発揮できないという問題提起をしています。というのは、従来の3Dプリンタの多くは基本的に樹脂の層を重ねていく仕組みなので、作れる形が制限されるからです。そのためShiさんたちいわく、「人間の労働の置き換えや製造効率向上には役立つ」けれども、「デザインと製造の境界をなくす」ほど自由な形は作れなかったのです。

そこで、Shiさんたちは3D空間に自在に造形をプリントしつつ、作ったものが自重で倒れたりしない3Dプリンティング手法を作りたいと考えました。そのために彼らがアイデア源にしたのが、クモの糸の構造です。クモの糸は肉眼で見るとただの細い糸ですが、顕微鏡で見ると中央のまっすぐな糸の周囲に別の糸が波打ちながら這っていて、それによって強靭な構造を作っているんです。

とはいえ、クモの糸みたいに細いものをプリントできる3Dプリンタはほとんどありません。なので、Shiさんたちのチームは従来型のプリントヘッドとABS樹脂を使い、クモの糸を目に見えるスケールに拡大した形で再現しました。


150214_spider3dprnt1.jpg


ロボットアームの中央には固定されたプリントヘッドがあり、その周りを波型に動くプリントヘッド3つが囲んで、クモの糸と同じような構造を紡ぎだします。これによって強靭な構造をプリントできるので、支えるものがない空間でも自重で下がってきたりしないんです。



まるで空中にスケッチするように樹脂がプリントされていって、これが3週間というワークショップの時間制限の中で作られたというのが驚きです。クモの巣がヒントになって、3Dプリンタの可能性がさらに広がっていくなんて、興味深いですね。


150214_spider3dprnt2.jpg


source: Prosthetic Knowledge via Behance

Kelsey Campbell-Dollaghan - Gizmodo US[原文
(miho)

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